「バイトヘル2000」発売記念で等価交換を学ぶ――「ジゴク・サカバ」でバイトしました(2/2 ページ)

» 2005年12月13日 23時07分 公開
[加藤亘,ITmedia]
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 もちろんお腹が減った筆者は、次なるバイトに勤しむことにした。選んだものは効率よく高額を狙える「ボールペン工場II」。内容は中国かどこかの怪しい工場で、ひたすらボールペンにキャップをはめ続けるというもの。前後正しくはめ込み、次へと送る。これも意識をどこか遠くへ引っ張られてしまうような感覚に陥る単純作業系である。こういう作業は得意なのか、さくさくとキャップをはめ続ける。ずっと作業し続けられるのもこのゲームの利点なのだが、だんだん空しくなってきたので、1000本を終えたあたりで切りあげてみた。結果は3535円の儲け。もちろん500円コーナーにあったローストビーフに狙いを定めて席を立った。

ずっとやり続ければ夢の松坂牛にも到達できるが、いかんせん、時間がかかる。とはいえ、筆者がローストビーフに舌鼓をうっている間に次々と各3人としてあった松坂牛肉と松葉ガニの枠が埋まっていく。どうやら皆さん食事はさておき、肉とカニを目標としているようです
「ボールペン工場II」は誰しもが認める効率のよいバイトといえる。ただし、あまりにもずっとやり続けられるため、かなりの集中力を要する。このほかにも「地獄!!!1000本ノック」や「まき割り2」「クサイモン2」など、続編お約束ゲームも収録されている

 そこへゲームディレクターのピエール瀧氏が来場。いっせいにフラッシュがたかれると「ちょっと気楽に遊びに寄っただけなのに、大事になっていますね」と驚いた様子。ピエール氏は、今回の「バイトヘル2000」を「時間の、そして人生の無駄遣いをするゲーム」と言い放つ。そういう無駄もあってしかるべきというコンセプトは、確かに一環して貫かれているようで、肩肘張らずに遊べるものばかりで好感がもてる。

挨拶もそこそこ会場は、ピエール氏も交えてのバイト三昧へと突入。ピエール氏が自らガチャガチャ・センターで集めたバイトを参加者と交換する一幕も。やはり一番のオススメは「ボールペン工場」とのこと。選択はあっていた
気さくにフロアを移動し、参加者に声をかけるピエール氏。「年末年始の深夜、ちょっとしょんぼりするような時間帯にやるにはちょうどいい緩さとショボさがあるゲームなので、1年の最初と最後をぜひこれで締めくくり、暇を潰してください」とコメントをいただいた

 まったりと“バイト”をしながら酒や食事を楽しむ時間は約4時間を超えた。皆、ひたすらバイトに励みながらも、その内容ゆえにリラックスした空気を共有している様子。このイベントは本日限りだったが、ぜひとも連日開催してもらいたい、と思えるほどゆったりと楽しむことができた。ひさしぶりの“バイト”だったわけだが、こういうバイトであれば何度でもやってみたいと思いながら「ジゴク・サカバ」を後にするのだった……。

バイトヘル2000
対応機種PSP
メーカーソニー・コンピュータエンタテインメント
ジャンルポケット・ゲームセンター
発売日2005年12月22日
価格5040円(税込)
人数2〜8人:無線LAN機能(アドホックモード)対応
(C)Sony Computer Entertainment Inc.


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