ゲームミュージックをリスペクト――Janne Da Arcが「Over G」メインテーマへの想いを語る(1/2 ページ)

次世代のフライトゲームとして、2006年2月23日に登場予定のXbox 360用ソフト「Over G」。そのメインテーマを担当するJanne Da Arcのメンバー2人に、楽曲提供の経緯やゲームミュージックへの想いについて話を聞いた。

» 2005年12月16日 18時00分 公開
[遠藤学,ITmedia]

 かつてない程のG(重力)感覚を味わえるタイトルとして、開発が進められているXbox 360用ソフト「Over G」(オーバーG)。本作は「エナジーエアフォース」の流れをくんだ、ゲーム性とリアリティ性の両方を兼ね備えた次世代のフライトゲームだ。主人公は戦闘機のパイロットとなり、空中戦をはじめ、対地上物への攻撃や敵艦へのミサイル攻撃と、さまざまなミッションを遂行していくこととなる。

 メインテーマを担当するのはJanne Da Arc。書きおろしとなる「Destination」は「Over G」の発売日から約2週間前となる2006年2月8日にリリースされる。今回、「Over G」への楽曲提供の経緯やゲームミュージックへの想いについて、Janne Da Arcのボーカル yasuさんとキーボード kiyoさんに話を伺うことができた。

photo (左から)「Janne Da Arc」ボーカルのyasuさん、同キーボードのkiyoさん

―― 「OverG」に楽曲を提供するようになった経緯について教えてください。

kiyoさん(以下、敬称略) 2年ほど前に、開発プロデューサーの方から“楽曲を提供していただけないか?”というお話をいただいたのがきっかけです。その後はタイミングの問題もあり、具体的な話は進んでいなかったのですが、「Over G」のプロジェクトがスタートした際に改めてお話をいただき、ようやく実現しました。

―― プロジェクトがスタートしてからとのことですが、開発中の画面を見ながら曲作りを行ったのでしょうか?

yasuさん(以下、敬称略) 曲を作り始めた時には、まだゲームが形になっていなかったので、“戦闘機”や“フライトゲーム”といったキーワードを各自がイメージしながらデモテープを作りました。

kiyo デモテープまではそんな感じで進めて、その後は「エナジーエアフォース」をプレイしたり、追加の資料などを見ながらアレンジを加えて固めていきました。

―― 「Over G」はまだプレイしていないということですか。

kiyo いえ、東京ゲームショウ(※「ワールドエアフォース(仮)」で出展)の時に触りました。結構練習していったつもりだったんですけど、すぐに撃沈されちゃいました(笑)。

photo

―― 資料を見て、ゲームをプレイして出来上がったのが「Destination」となるわけですね。当初はどのような曲にしようと考えていたのでしょうか?

yasu 先ほども言いましたが、曲を作る時はまだどのようなゲームとなるか見えていませんでした。しかも、各自が思う“フライトゲームの音楽”というイメージが違った。この曲に決まったとkiyoの曲を聞かせてもらった時も、僕のイメージとは違うものでした。ただ、ゲームとはすごく合ったものになっていて、“戦闘機の勇ましさ”もしっかりと出ていました。だから歌詞もゲーム寄りに書きたいと思ったんですけど、シングル曲として見た時に、あまりゲームに寄りすぎると、曲だけを聞いた人には伝わりにくいものがある。そこはバランスを考えて作りました。
 実は、kiyoが最初に作ったデモテープには仮歌詞、何となくつけた歌詞がついていたんですけど、それがかなりゲーム寄りだった。イメージとしては“自分が戦闘機に乗って敵を倒しにいく。でも、敵の中に自分の愛する人がいる”というシチュエーション。個人的には気に入っていて、すごく面白いと思ったんですけど、言葉の1つ1つを見ると、結構古いフレーズもあって(笑)。実現したら面白かったと思いますけどね。

photo
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