「マッデンNFLでハワイに行くぞ!」日本大会代表者決定

エレクトロニック・アーツが昨年発売した「MADDEN NFL 06」の世界大会が、ハワイで開催される。それに先駆け、日本代表を決める「マッデンNFLでハワイに行くぞ!」日本大会が1月9日秋葉原で行われた。

» 2006年01月10日 05時45分 公開
[加藤亘,ITmedia]

 今大会はエレクトロニック・アーツ(以下、EA)が2005年12月1日に発売したプレイステーション 2用ソフト「MADDEN NFL 06」を使用して行われる、日本初の代表決定公式戦にあたる。この日本大会では東京と大阪の2会場において、各会場32人によるトーナメント予選を行い、東西2人ずつのブロック代表を選出。東京会場にて決勝戦を行い、ハワイで開催される世界大会への代表が選ばるというもの。大阪会場における西日本予選代表2名はすでに1月7日に決定。1月9日の東京会場において東日本予選、そして決勝が行われた。

 日本ではあまり馴染みのないアメリカンフットボールゲームだが、漫画などのヒットもあり最近注目度も高くなっている。そのせいか、北米では最大の出荷本数を誇る大ヒットタイトルである同シリーズの日本大会がはじめて行われたのも納得できる。

 同日行われた東日本代表予選を勝ち残ったのはオークランド・レイダーズを使用したCHIBITA98さんとボルティモア・レイヴンズのMAKI 20さん。そして西日本代表として上京してきたカンザスシティ・チーフスの鷲谷友称さんとセントルイス・ラムズの下村哲史さんの4人がぶつかった。今大会のルールは以下のとおり。

・各試合のクォーターは3分。決勝戦に限り5分。
・メモリーカード(PS2)は使用不可。
・試合で使用するコントローラは大会主催者の用意したものを使用。
・参加者は初期設定で選べるチームのみ選択可能。同チーム対戦あり。
・参加者は初期設定で選べるプレイブックのみ選択可能。
・その他、必要に応じて規定を変更する場合あり。
<Gameplay>
・クォーターの長さ:3分(プレイオフの試合を除く)
・ゲームレベル: All Madden
・怪我: オン
・疲労: オン
・クロックの加速: オフ
・マッデンチャンレンジ: オフ
・ランダム気候: オフ
<Custom Game>
・Player Lock: オン(オフにも変更可)
・Auto Subs: オン(Out 65%: In 85% -オフにも変更可)
・Pass Mode: 初期設定(各競技者で設定変更可)
<Penalties設定>
・ペナルティー: オン
・オフサイド: オン
<AI 設定>
・All assists: オフ
・All Meters: Middle・Human and CPU: すべて中心。
・Easy Play設定: オフ
・競技者はオーディブル、デプスチャート、サブスティテューションを2分以内であれば変更可。
<Video設定>
・Camera:Madden
・Screen Format:(4:3 TV)
・1st Down lines:表示
・Player Names:表示
・Auto Replay:オフ(決勝戦ではオンにする可能性アリ)
<オーバータイム>
・勝者が決定するまでサドンデス形式で試合を進行。
・オーバータイムで決着がつかない場合には、同じチーム、同じ条件で再度試合を開始。勝者が決定するまで試合を行う。

 なお、予選から実況と司会は、高校時代からアメリカンフットボールで活躍し、TBSでアナウンサーとして活躍した有馬隼人氏がつとめた。

有馬隼人(ありまはやと)広島県生まれ。高校時代にアメリカンフットボールを始め、QB(クォーター・バック)として活躍。関西学院大学時代には大学日本一決定戦・甲子園ボールでチームを優勝に導き、年間学生最優秀選手賞チャック・ミルズ杯を受賞。卒業後はTBSにアナウンサーとして入社。2004年にTBSを退社し、アサヒビールシルバースターで選手生活を再開。現在NFL中継実況、アリーナフットボール実況など多方面で活躍中

 まず決勝初戦ではオークランド・レイダーズのCHIBITA98さんがフィールドゴールで獲得した3点をそのまま死守。カンザスシティ・チーフスの鷲谷さんの攻勢空しく接戦をモノにした。西日本代表の鷲谷さんは「わざわざ来たのに!」と悔しがる一幕も。

 続いて行われたセントルイス・ラムズとボルティモア・レイヴンズの戦いでは、ランプレイを多用して稼いだセントルイス・ラムズの下村さんが決勝に駒を進めた。奇しくもカンファレンスは違えど、かつてロサンゼルスにあったレイダーズとラムズの一騎打ちとなり、まるでスーパーボウルのような盛り上がりを見せる。

 ラムズを操る下村さんは「うまくはまった。しかし06は、05よりも難しい」とその操作に苦労していることを打ち明ける。あと1回勝てば優勝となるプレッシャーについて有馬氏がたずねると「今は何も考えないことにしている」と無心を強調した。一方、名前のわりにはガタイがいいCHIBITA98さんに、決勝進出について心境をたずねると「身体はでかいですが、気持ちは小さいんで」とちょっと謙遜して見せる。対戦してくれた人のためにも勝ちたい、と答えてくれた。

 こうして行われた決勝を勝ち抜き日本代表となると、優勝賞品として2月12日にハワイで開催される「NFL PRO BOWL 2006」への観戦ツアー(1組2名)の招待ならびに、ツアー期間中にハワイで開催されるEA主催の『MADDEN NFL 06』世界大会「MADDEN INTERNATIONAL CHAMPIONSHIP 2005」への日本代表として参加できる。いやがおうにもプレッシャーがかかる。

 決勝戦はパスプレイのレイダーズCHIBITAさんと、ランプレイのラムズ下村さんといった様相。レイダーズがパスでつないでいこうとするところを、ラムズがインターセプトリターンタッチダウンにより7点先制という波乱のスタート。ラムズはそこから一貫したランプレイでじわじわとゲインを奪う作戦をとる。これが功を奏したのか、フィールドゴールで3点、そしてやはりインターセプトで攻守交代してのタッチダウンにより7点追加と、ラムズの一方的な展開になり前半を折り返した。

 後半戦は、このままラムズに勝たせてなるものかと、レイダーズが反撃を開始。ロングパスで夢をつなぎタッチダウン。きっちりキックも決め追い上げる。しかし、第3クォーターに入るとランプレイで稼ぐラムズがタッチダウンを決め7点追加で引き離しにかかる。追うレイダーズだったが、4点を加算するにとどまり、結局レイダーズ14点、ラムズ27点と西日本代表のラムズ下村さんが日本代表の栄冠に輝いた。

 「最初のインターセプトでリズムが崩された」とはCHIBITAさんの弁。下村さんは本来はパスプレイが好きなのだが、勝つためには仕方がなかったと反省しながらもうれしそうなのが印象的だった。他のゲームとは異なり頭を常に使いながらのプレイは、実際の試合も参考にしていると下村さんは語る。

優勝し日本代表となった下村哲史さん(左)。セントルイス・ラムズを使用し、ランプレイを中心に勝ち上がった。部活の仲間と対戦して鍛えてきたと語る。やはりうまくなるためには対人戦が一番なのだという。ハワイについては想像もできないと、いまいち実感がないとのこと。プレゼンター(右)は、NFL JAPAN代表 マネージング・ディレクターの町田光氏

 今回の大会では、NFL JAPAN代表 マネージング・ディレクターの町田光氏がプレゼンターとした登壇。日本で初となるNFLのゲーム大会について「ランプレイにこだわる人と、パスに夢をつないだ人と、面白い戦いでした。ゲームが実に奥が深くてびっくりしている。アメリカでは毎年500万本を売り上げる大人気タイトルであると聞きます。日本でも多くの人が興味を持つきっかけになればと思う」と、さらなる注目を希望するとともに、ゲームとはいえ伝説になりえるゲーム展開に興奮したと語った。

 その後、予選で惜しくも敗退した参加者たちによるミニゲームの上位4人へのプレゼント贈与式が行われた。これは2分でパッツバーグ・スティーラーズから何点取れるのかを争うもので、それにポイントを加算したもので、グッズなどが贈られた。また抽選会では貴重なレアグッズなどが大盤振る舞いされていた。

エレクトロニック・アーツの古澤陽一郎氏

 最後にEAから古澤陽一郎氏が登壇。「初のゲーム大会ができたのはひとえに皆さんのおかげです。見るのもやるのも楽しめるイベントになったと思う。NFLのゲームはEAだけが公認として発売しています。もっと日本のユーザーを増やせるよう、日本の代表が世界に広げていけるよう頑張ります」と、今回の大会に関わった人々への感謝と今後の豊富について発言し、大会を締めてくれた。

 なお、ハワイで行われる世界大会では、日本で未発売のXbox 360版で行われる。そのため、日本代表の下村さんには大会当日までXbox 360版を貸し出し、練習をつんでもらうことになるとのこと。ぜひとも世界をも征して来てもらいたいものである。

最後はみんなで記念撮影


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