少年兵たちは戦時下にあっても恋をする「ガンパレード・オーケストラ 白の章 〜青森ペンギン伝説〜」レビュー(4/5 ページ)

» 2006年02月06日 12時00分 公開
[小泉公仁,ITmedia]

戦闘モードはリアルタイムシミュレーション

 前作と比べて特に変化が大きいのは、幻獣との戦闘モード。前作がターン制のシミュレーションタイプであったのに対し、本作は3Dのリアルタイムシミュレーションになり、プレイ方法ががらりと様変わりしている。操作方法は今回の方が直感的で飲み込みやすくなった反面、他の隊員と連携をとりながら敵を倒すといった戦略性がむしろ薄くなったように思える。

画像 幻獣の出現を知らせるサイレンが鳴ると、戦闘モードへ。戦闘が起こるタイミングは決まっていないので、それがやっとのことでデートの約束を取り付けた日曜日だったりすると、かなりへこむ……
画像 出動するのは、隊長である主人公を含む計5人。兵科によっては戦車やヘリコプターに乗って戦うこともできる(兵科を変更することも可能)。それ以外の4人は整備兵という役割を担い、戦闘によって耐久力が落ちた乗り物などの整備にあたる
画像 戦闘中の基本操作は、左スティックで自機の移動、右スティックで照準の移動、R1ボタンで攻撃というオーソドックスな作り。しかし、操作性にはやや難ありで、わずかな段差が乗り越えられずに、立ち往生してしまうこともたびたび

 また、戦闘時の動きがもっさりとしていて、スピード感や爽快感に欠くのも残念なところ……。アクションではなく、シミュレーションなので仕方がないことかもしれないが、もう少し機動力を効かせた戦いを楽しみたい。作戦内容も様々なのだが、ものによっては何をどうすればよいのか混乱したり、他の隊員の状況がつかみにくいのも難点。このへんは、まだまだ改良の余地ありと感じる。

 ただ、この手のアクションが苦手な人でも行き詰まらないように、主人公の小隊以外に友軍を出動できるようになったのはうれしい配慮だ。友軍は0%から200%の範囲で使用率を設定することができ、戦力が心許ないときは非常に心強い助けとなる。ただし、友軍を出動させて勝利しても、戦闘評価は低くなってしまう。

画像 出動前のブリーフィングメニューで、友軍の使用率を0%から200%の範囲(20%刻み)で設定できる。友軍を多く配備した方が、当然ながら戦闘で有利だが、勝利時に得られる経験値や発言力は低くなる
画像

戦闘で勝利を重ねるほど、戦況は人類側の優勢に傾いていくが、主人公の小隊はより難易度が高い前線で戦うことになる

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