3月15日東京昭島市にオープン――「よしもとゲームアミュージアム」記者発表会

吉本興業がゲームオペレーション会社であるアムリードと共同で、“笑い”をテーマにしたゲームアミューズメント施設を昭島市の「モリタウン」にオープンすると、本日記者発表会が行われた。

» 2006年02月14日 21時12分 公開
[加藤亘,ITmedia]

 過去、さまざまなエンターテインメント事業に参画してきた吉本興業が、ゲームオペレーション会社であるアムリードと共同で、ショッピングセンターや専門店街におけるゲームアミューズメント施設のプロデュース事業に着手。その第1弾となる「よしもとアミュージアム」を3月15日に東京昭島市「モリタウン」にオープンすると本日、記者発表会が行われた。

 冒頭挨拶に立った吉本興業代表取締役社長の吉野伊佐男氏は、「今回、アムリードと共同で行うもので、従来のタレント派遣にとどまらない、施設のソフト部分の企画・運営プロデュース・タレントのブッキングなど、昭島市の大型ショッピングセンター『モリタウン』への販売促進をも担うという新しい事業展開です」と、既存の事業展開とは一線を画すものだと説明する。

左から吉本興業代表取締役社長 吉野伊佐男氏、アムリード代表取締役社長 田中勉氏、昭和飛行機工業代表取締役 八木順之氏、吉本興業事業開発センター センター長 比企啓之氏

 吉本興業は“全国よしもとお笑い化計画”と称し、“賑わい創出”“新人芸人の発掘・育成”の観点から地方都市に多くの劇場を持っているが、大都市圏以外での単独事業としての劇場運営は非常に難しい側面がある。しかし、今回のビジネスモデルが軌道に乗せることができれば、地方でも展開しうるまったく新しい可能性を示せるものとなると吉野氏は期待を寄せているという。

 吉野氏は続けて、「ステージ併設型のゲームアミューズメントは、よしもとの笑いのノウハウをパッケージ化した大型映像によるネットワークや、ゲームイベントなど、よしもとによる賑わいを比較的安価に、ショッピングセンターや専門店街へ導入し誘客につなげられるだろう」と、あくまでも乱立する他の大型ショッピングセンターとの差別化をはかることでの誘客に自信をのぞかせていた。初の試みとなる本事業は、地域・町おこし事業の一環という立ち位置であり、今後もモデル店となる昭島「モリタウン」以外にも拡大していきたいと語った。もちろん吉本興業的には新人の育成・活躍の場としての一面もある。

外の共用部に面したガーデンステージ外観

 続いて登壇したアムリードの代表取締役社長 田中勉氏も今までにない新しいコンセプトのアミューズメント施設と強調する。この施設を通し、“お笑いを目的に来た人にはゲームの楽しさを、ゲームを目的に来たお客様にはお笑いの楽しさを伝えたい”と考えており、相乗効果で施設が盛り上がることを期待していると発言。「従来のショッピングセンターを目当てに集客するのではなく、それに“よしもとの笑い”による集客を還元できればと思っている。このビジネスモデルを成功させ、お笑いと遊びが融合した『よしもとアミュージアム』を全国展開していきたい」と豊富を述べた。施設ではよしもとオリジナル景品も用意するという。

 22年前にオープンした「モリタウン」は、20周年を契機に全面リニューアルをし、現在140店舗のテナントがあり、1500万人ほどが足を運ぶ大型ショッピングセンターである。しかし、近年近隣に同様の施設が乱立するに及び、集客の面で苦慮していたところでもあった。

 「モリタウン」を代表して登壇した昭和飛行機工業の代表取締役 八木順之氏は、新事業が起爆剤となり大きく貢献してくれるだろうと期待している旨を発言。既存の「モリタウン」に隣した土地に施設を誘致するに至ったと説明した。

 施設の共用部にはステージ(ガーデンステージ)と大型映像を設け、施設内には従来のゲームやアミューズメントマシンを取り揃えるのはもちろんのこと、目玉となる世界初のお笑いマシーン「よしもとギャグライド」を設置する。別名を“列車付き劇場”と呼ばれるこのライドは、お客が“劇場に見に行く”というハードルを取り払うべく、気軽にワンコインでお笑いを体験できるよう考慮している。

「よしもとギャグライド」は1回500円を予定。横乗り方式で定員は16人。運転席を含めたこの5両編成のライドが屋外ステージからトンネルを抜けると、劇場のステージに通じているというもの。ステージでは16人のためだけに芸人が約3分ほどのネタやコントが繰り広げられる。観客は何が起きるかわからないまま、気軽に“お笑い”の迫力に触れられる(平日は無人の「ほっしゃん」プロデュースライドが1回300円で運行)。オープンの土、金、祝は「キワモノライド」と銘打ち、くまだまさしや大西ライオン、ガリットチュウなどが登場予定。毎日やっているものが違うライドを目指す

 施設の説明に立った吉本興業事業開発センター センター長 比企啓之氏は、東京や大阪で行われているライブの様子を双方向で体験できる仕掛けもあると明かす。

 3月15日のオープン日とその土日祝日には、「よしもとも頑張りました」と比企氏が語るように人気芸人がガーデンステージでライブを敢行。3月15日のオープニングセレモニーにはほっしゃん、なかやまきんに君、ペナルティ、レギュラーが登場。3月18日のお笑いステージショー第1部には南海キャンディーズとライセンス、ハリガネロックが。第2部には山崎邦正、ライセンス、ハリガネロックが出演。翌19日の第1部にはフットボールアワーやFUJUWARA、バッドボーイズの3組。第2部にはだいたひかる、FUJIWARA、バッドボーイズが。さらに祝日の21日の第1部にはインパルス、トータルテンボス、バンクブーブーが、第2部にはトータルテンボス、バンクブーブーが予定されている。

 こちらのガーデンステージでの生ライブは、年間20ステージほど。あとは大型画面でのライブ中継を中心になるという。年間20ステージをショッピングセンターの販促イベントに合わせる形での運営となる。共用部分にあるステージなので観覧は無料だ。

 「よしもとゲームアミュージアム」では3年で20店舗進出を目標にしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」