「合い言葉はBee!」へ至る道のり――「ツインビー」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)

» 2006年03月23日 00時00分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]

遊びやすくなった、もえろツインビー&ツインビー3

 アーケードからの移植だった「ツインビー」に対し、ファミコンのみでリリースされた続編は、かなり難易度が下げられている。

画像 もえろツインビーに出てくる3人のパイロットは、シナモン博士のひ孫という設定。そのため、後の作品に出てくるパステルやライトより、下の世代ということになってしまった

 1986年、ツインビーの続編「もえろツインビー シナモン博士を救え!」が登場。ファミコンディスクシステム用のゲームだったが、後年ROMカートリッジでも発売された。

 スパイス大王(「ツインビー」の敵ボス)の孫、ガトランティスが、シナモン博士の研究所を破壊し、博士を連れ去ってしまう。博士のひ孫3人は、ガトランティスを倒すため、3機のマシンに乗って出撃する。

 「もえろツインビー」の売りは、外付けコントローラーをつなぐことによって、3人同時プレーが可能となったことだ。ツインビー、ウィンビーに加えて、3人めのキャラクター、グインビーが初登場した。

画像 横スクロール面では、空中弾と地上弾を、同じボタンで撃てる

 また、横スクロールの面が新たに登場。1、3、7面が横スクロールで、そのほかの面が「ツインビー」と同様の縦スクロール面になっている。

 さらに「もえろツインビー」では、ゲームオーバーになっても、その面の最初からコンティニューできる。難易度もEASYとNORMALの2段階あり、EASYだと手軽に最終面まで進める。

画像 月を取ると3方向に、星を取ると5方向に弾が撃てる。強力

 パワーアップアイテムはベルではなく、鈴になっている。パワーアップの内容は「ツインビー」のものにレーザーが加わっただけだが、分身とバリアは出にくくなった。特に横スクロール面では、鈴でのパワーアップがかなり困難だ。

 そのかわり、地上物を撃ったとき、たまに出てくるアイテムが強力。前作にも出てきた3方向弾や、新たに加わった5方向弾が、ツイン砲やビームよりはるかに役立つ。おかげで鈴はパワーアップというより、得点を稼ぐためだけのアイテムになってしまっている。

 1989年、ファミコンソフト「ツインビー3 ポコポコ大魔王」が発売された。

 コンティニューがなくなっていて、ベルも相変わらず取りにくい。しかし、パワーアップがない状態のツインビーでも、クリアーしやすい難易度になっている。

 「もえろ」同様、難易度を2段階から選べるし、ツインビーの数も10機まで増やすことが可能なので、コンティニューなしでもクリアーしやすい。

 「もえろツインビー」「ツインビー3」とも、シューティングゲーム初心者におすすめだ。

画像 最初の4面は、好きな順番でプレイできる
画像 ボスキャラの攻撃がかなりコミカルになった

 1990年、ゲームボーイで「ツインビーだ!!」が発売された。難易度設定はなく、「もえろ」「3」に比べると、ちょっと難しい。

転機となった、“ウィンビー国民的アイドル化計画”

画像 ため撃ちで、こんなに派手なショットが撃てる。ベルのパワーアップには、スピードアップしすぎたときのための「スピードダウン」が加わった

 アーケードでは1991年、「出たな!!ツインビー」が登場。ため撃ちで強力なショットが撃てるようになったり、ベルの色が各ベルごとに違っていて、少し撃つだけでバリアや分身を獲得できるようになったりと、さまざまな改良が加えられている。

 ただし、アーケードのシューティングゲームの宿命として、難易度は相当に高かった。コンティニューがステージの途中から可能なので、特にプレイステーション版などでは、エンディングを見るのは難しくないけれど。

 この「出たな!!ツインビー」では、後に“アイドル化計画”でプロデュースされる、2代目ウィンビー(パステル)と、2代目ツインビー(ライト)が初登場する。

画像 「出たな!!ツインビー」に登場するウィンビーのパイロット。当初はマシンと同じ名前だったが、「ツインビーPARADISE」以降、パステルという名前がついた

 1993年、“ウィンビー国民的アイドル化計画”がスタートした。

 ウィンビー(「ツインビーPARADISE」放送開始の頃から、表記が「ウインビー」となる)の女性パイロットを、主演ゲームやビデオ、イベントなどを通して、バーチャルアイドルとして売り出していこうという企画である。

 当時のマイコンBASICマガジンを引っ張り出して調べてみたら、どうも最初はコナミのゲーム音楽をCD化している、コナミレーベルの企画として発表されたようだ。

 ちなみにその3年前の2000年に、伊集院光氏がラジオ番組で、架空のアイドルを作る「芳賀ゆい」プロジェクトを実行していた。もしかしたらこれがヒントになって、アイドル化計画が企画されたのかもしれない。

 コナミでは「ウィンビーアイドル化計画実行委員会」が発足し、イベント企画委員、グッズ委員などの実行委員を募集した。一般のユーザーが中心となって、アイドル化計画を進めていこうという構想だった。実行委員向けに、「どんぶり島通信」という会報も発行されている。

画像 「Pop'nツインビー」では、「出たな!!ツインビー」のベルシステムが継承されているので、比較的パワーアップは行ないやすい

 このアイドル化計画の実行中に発売されたのが、スーパーファミコンの「Pop'nツインビー」だ。

 「Pop'nツインビー」では、残機制からライフ制に変わり、ある程度弾を受けてもプレーが続けられるようになった。

 かなり難しいゲームだったが、難易度が7段階に設定できるので、シューティングゲームに慣れてない人でもプレイできる。わたしはいちばん易しい難易度にして、やっと全面クリアーできたけど。

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