FFXI「アトルガンの秘宝」2006年10月バージョンアップ体験記──全般的に考察してみる:「ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝」(1/2 ページ)
10月19日、「アトルガンの秘宝」導入後、2度目となる大型バージョンアップが実施された。その内容はミッションの追加、ビシージやバトル関係の調整などさまざま。ゲーム内がどう変わったのか、筆者の体験を元に紹介しよう。
ビシージに新たな強敵出現
今回のバージョンアップで大きな調整が行われたビシージでは、これまでLV5までだった行軍レベルに新しくLV6が追加された。これにより、LV6の場合に得られる経験値と皇国軍戦績が最大1000にまで上昇した。また、これまでは非常にやっかいな反面、倒してもメリットがなかったノートリアスモンスター(以下、NM)に対し、隊長クラスのNMを討伐した場合に限り、参加者全員の報酬にボーナスポイントが付加されるようになった。これにより、余裕があれば隊長を撃破し、ボーナスポイントを狙うということも可能になっている。
また、直接ビシージの変更というわけではないが、攻めてくる蛮族軍のなかに、追加された新モンスター“ポロッゴ”の姿を見ることができた。ポロッゴは三角帽子をかぶって杖を持ったカエルというコミカルな姿だが、高レベルの黒魔法を使ってくるなど、その能力は侮れないなかなかの強敵。この敵が使う“カエルの歌”は自分が魅了される上にポロッゴと同じカエルの姿となってしまう。効果が切れると元の姿に戻るため、魅了されているかどうかがわかりやすいのは助かるが、カエル姿はちょっと情けない。ちなみにシリーズにあるトードの魔法と違い、カエルの姿になったからといって能力が下がるわけではないので注意。
新要素で防衛側も強化
今回のバージョンアップでは、敵だけが強化されたのではなく、PCにとっても戦力強化となる調整が施されている。それがビシージ参加PCに支給される“テンポラリアイテム”だ。このアイテムはビシージが終わると消えてしまうが、相手の強化魔法などを最大6つ打ち消すことができる“レーテー水+1”や、物理ダメージを一定時間無効化する“剛体香”など、なかなか強力なものばかり。通常であれば、ビシージで高価な消耗品を使ってしまうことには躊躇するが、これならば安心して使うことができる。なお、これらのテンポラリアイテムの配布条件は、対応するNPCが蛮族軍に捕まっていないこととなっている。
また、直接の強化ではないが、“死者の軍団”の一部モンスターに関して、ビシージの際に特殊技を使用する頻度が低下した。体感で申し訳ないが、スケルトンのブラッドセイバーなどの範囲攻撃や、ゴーストの即死技などがかなり減ったように感じる。この影響か、これまで、一番やっかいな相手だった死者の軍団が他の蛮族軍並み、あるいはそれ以下の強さにまでなっているという感じだ。
ちなみに、公式ページには書かれていないが、ビシージの開始時と終了時に表示される五蛇将たちによる鼓舞・勝どきが、これまでは五蛇将たちの優先順位に応じて表示されていた(例えば天蛇将ルガジーン「Rughadjeen」は優先度がもっとも高いため、彼が生存しているときは必ずルガージンのものと決まっていた)のが、生存している五蛇将たちの中からランダムで表示されるようになっている。あわせて、鼓舞・勝どきの際のモーションも一新されている。
蛮族軍の拠点へ攻め込め!
これまでは各蛮族拠点へと攻め込むメリットは少なかったが、この点に関しても調整が行われている。なお、これらに関しては、個人での確認が難しいため、公式ページの情報を参考にしている。
まず、7月のバージョンアップで護衛がつけられ、さらに再出現間隔も短くなってしまっていた“古鏡”の再出現時間が調整された。“古鏡”はもともと各蛮族軍の拠点兵力の蓄積速度に影響を及ぼしていたが、今回の調整でさらに、防御力にも影響するようになったようだ。
さらに、NMたちを拠点で倒した場合、新たなアイテムを落とすようになっている。
また、各蛮族拠点の魔笛奪還用バトルフィールドでの戦闘で、戦闘不能になっても経験値を失わなくなったというのもうれしい変更だろう。筆者のサーバーは未だビシージで敗北していないため、魔笛奪還に関しては直接経験していないのだが、魔笛奪還はいくつものパーティで何度も倒されながらなんとか勝利することができるほどの難易度と聞いている。これまで、経験値を失うことを恐れて、少々参加しにくかった魔笛奪還戦にも、これで少しは気軽に参加できるようになるのではないだろうか。
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