「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」エクスプレスゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/3 ページ)

「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(セガ)の主人公は、青くて速くてカッコいい、ハリネズミのソニック。でも、“青くて速くてカッコいいソニック”は、あのソニックのほかにもまだいたのです。

» 2006年11月29日 14時48分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]

別府でソニックに遭遇!

画像 血の池地獄の鬼と記念撮影

 今回取り上げるのは、1991年に発売された、メガドライブを代表するアクションゲーム、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(セガ)。

 というわけで、別府にやってきた。

 別府の鉄輪(かんなわ)・亀川温泉では、真っ赤なお湯の“血の池地獄”や、コバルトブルーの“海地獄”、白く輝く“白池地獄”など、多彩な熱泉源を見ることができる。

 ……なぜここが「ソニック」に関係するかというと。

 実は、大分−博多間(一部は佐伯−博多間)を走る特急の名前が「ソニック」で、この特急が別府に停車するからだ。

画像 色までそっくり。リニューアルされてますます似てきた

 特急ソニックに使用される883系電車は、最高速度130キロで、しかも振り子車両。水戸岡鋭治氏によるシャープなデザインも光る。

 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」もまた、速さとルックスの良さで、テレビゲーム史に名を残す作品となった。

サウスアイランドを走る走る

 1990年11月21日、任天堂が満を持して、ファミコンの後継機、スーパーファミコンを発売した。

 すでに16ビット機のメガドライブを発売していたセガにとって、任天堂の16ビット機が脅威となることは間違いない。そこで、対スーパーファミコンの秘密兵器として、1991年7月26日に投入したのが、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」である。

 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」最大の売りは、やはりそのスピード感だろう。とにかくスクロールが速いのだ。

 方向キーの右か左を押したときの、ソニックの基本移動が「歩き」ではなく「走り」であることからも、スピード感を意識して、ゲームが作られていることがわかる。

 丸まって坂道を転がると、一層スピードアップ。加速しないと通れないルートも多い。

画像 ゆっくり動いているときも、ソニックは明らかに走っている
画像 ジェットコースターのようなループもある。勢いをつけ、ぐるんと回って通過。降下中にさらに加速できる

 ソニックの攻撃方法は、ダッシュやジャンプで丸まっている状態での体当たり。多くの敵はこれで倒すことができる。ハイスピードで、通り道にいる敵を次々となぎ倒すのは爽快だ。

 フィールドには、金色のリングが多数浮かんでいる。100枚集めると、ソニックの残り人数が1人増える。

画像 敵は、ロボットに改造された動物たち。倒されると元の動物に戻って、走り去っていく
画像 アイテムボックスに入っているリングもある。ボックスを壊すと、リングが10枚手に入る

 また、ボスの出ないステージで、クリア時に50枚以上のリングを持っていると、ゴールに巨大なリングが出現。ここに飛び込むと、スペシャルステージに入れる。

 でもこのリングには、さらに大きな特徴がある。1枚でも持っていれば、敵や障害物に当たっても、残り人数が減らないのだ。持っていたリングは飛び散るが、急いでかき集めれば数枚は回収できるので、またリングを持っている状態でゲームを続けられる。

画像  持っているリングの枚数が多いほど、飛び散ったときがゴージャス。悔しくなるというより、むなしくなる瞬間だ
画像 ヤシの木が立ち並んでいる、「GREEN HILL ZONE」アクト2のゴール地点

 ゲームの舞台となるサウスアイランドは、豊かな自然の残る島。常に動き回っているために、外敵の侵入を受けることもなく、動物たちが平和に暮らしていた。

 最初のステージ「GREEN HILL ZONE」では、水と緑に囲まれたサウスアイランドの風景が描かれている。陽光降り注ぐ島の景色は、南国のリゾート地を連想させる。

画像 マニュアルも当時としては珍しく、凝った作りになっている(ゲームキューブ版『ソニック メガコレクション』より)

 BGMも雰囲気を盛り上げた。ドリームズ・カム・トゥルーの中村正人氏による各ステージのBGMは、同じセガのNEW UFOキャッチャーにも使われた。

 当時、内装と照明を明るくして、若い女性客を呼ぶことに成功したゲームセンターの店内に、このゲームの曲が流されることで、一層おしゃれなイメージが強くなっていったように思う。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/09/news183.jpg JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  2. /nl/articles/2405/10/news144.jpg GACKT、「最上級グレードの外車」寄付も売り飛ばされ……“カスタムだけに3000万円”な元愛車の激安価格に「この値段なら買い戻すか」
  3. /nl/articles/2405/09/news162.jpg 「ずっと小児」 グランスタ東京の“母の日広告”に賛否…… 運営会社が撤去「違和感覚える方もいた」
  4. /nl/articles/2404/09/news169.jpg JR東日本、ネットバンクサービス「JRE BANK」を発表 JREポイントがたまるなどの特典も
  5. /nl/articles/1608/02/news135.jpg 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. /nl/articles/2405/10/news013.jpg 娘の部屋にあるゴツいメタルラック→パパが大変身リメイク! 驚きのビフォーアフターに「かわいい!」「細かいところまで!」
  7. /nl/articles/2405/10/news022.jpg ママもパパも双子赤ちゃんのお世話で手が離せないときは…… 赤ちゃんを見守る思わぬ“お姉ちゃん”が頼もしい
  8. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  9. /nl/articles/2405/10/news116.jpg 「ほんと凄すぎ」 加藤紗里、全身及んだ“人生で一番の大手術”から1か月……脂肪吸引で理想のスタイルへ「胸だけでかくて他は細い」
  10. /nl/articles/2405/10/news127.jpg 「ガチンコファイトクラブ」元2期生、現在は有名タレントの“マネジャー”だった……竹原慎二の“再指導”で約20キロ減「中途半端にやめやがって」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評