元祖大食いファイター「パックマン」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/3 ページ)

» 2007年03月08日 15時23分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

3つのゲーム機で2回ずつ移植される

 「パックマン」はその後、1999年に「パックマンワールド」のオリジナルモードとして、もう1回プレイステーションに帰ってきているし、プレイステーション2に2度、ゲームボーイアドバンスに2度、そしてプレイステーションポータブル(PSP)にも移植されている。

 同じゲーム機で2回発売されるのも不思議な感じがするが、プレイステーション2の2回というのは、2002年の「パックマンワールド2」と、2006年の「ナムコミュージアム アーケードHITS!」に、それぞれ収録されているから。(ちなみに「ミズ・パックマン」と「パックマニア」も、両方に収録されている)

 ゲームボーイアドバンスでは、2002年の「パックマンコレクション」に収録されたほか、2004年、「ファミコンミニ」シリーズの1作品として、ファミコン版が移植された。

 ちなみにわたしが、自由が丘でプレイしたのは、「パックマンコレクション」の方。2006年に「バリューセレクション」シリーズとして再販されたので、近所のお店で新品を手に入れることができた。

 PSPでも「ナムコミュージアム」の1作品として登場。このほか、Xbox Live Arcadeで配信されているし、携帯電話用アプリにもなっている。各時代のさまざまなパソコンにも移植されていて、もちろんWindows版もある。

画像 PS2版「ナムコミュージアム アーケードHITS!」では、16種類のゲームがプレイできる。「パックマン」は海外版で、モンスターの名前が日本版と異なる
画像 「パックマンコレクション」の「パックマン」では、フィールドの全体を表示するか、上下にスクロールさせるかを選べる

把握しきれないほどたくさんのシリーズ作品

 前項にもいくつか名前が出たが、「パックマン」には続編が非常に多い。

 まず、1982年に「スーパーパックマン」、1983年に「パック&パル」が出ている。しかしわたしは、「帰ってきた名作ゲーム」という本で写真を目にしたことがあるだけで、実物は見たことがない。

 「ミズ・パックマン」は、アメリカで登場し、日本のアーケードにはほとんど出回らなかったようだが、各ゲーム機の「ナムコミュージアム」に収録されているので、むしろ家庭用ゲーム機でメジャーになったといえる。パックマンの彼女、ミズ・パックマンが主人公。コーヒーブレイクが、ラブストーリー風になっている。

 「パックランド」(アーケード1984年、ファミコン1985年、PCエンジン1989年)は、それまでの作品と違って、横スクロールのアクションゲームになっている。パックマンが妖精をフェアリーランドに帰すために旅をする。途中にはモンスターも出てくるが、パワーエサも出てくるので逆転が可能。

 「パックランド」最大の特徴は、その操作方法である。「パックマン」にはボタンがなかったが、「パックランド」にはレバーがない。3つのボタンがあって、2つが左右移動、もう1つがジャンプだ。

画像 リボンと目がついたミズ・パックマン。フルーツはワープトンネルから出てきて動き回る。先へ進むと迷路が変わる(ナムコミュージアムVol.3)
画像 「パックランド」。モンスターは車や飛行機や、懐かしのホッピングに乗って、パックマンに向かってくる。隠しアイテムが多い(ナムコミュージアムVol.4)

 1987年の「パックマニア」では、迷路が、斜めから見たクオータービュー視点で描かれていて、パックマンもモンスターも立体的。ジャンプボタンがついていて、パックマンがエサやモンスターを、飛び越せるようになったのだ。

 わたしは、アーケードに出たときから、このゲームにハマった。モンスターの数がものすごく多くて、逃げ回るのは大変だけど、ジャンプを駆使してどうにかよけて、パワーエサにありつけば、いっぱいいるモンスターは途端に得点の収入源へと早変わり。列をなしたモンスターを、すすり餅のように食べまくるのは気持ち良かった。

 アーケードでは1996年、「ナムコクラシックコレクションVol.2」が登場。「パックマン」のオリジナルモードとアレンジモードが収録されている。アレンジでは、迷路にダッシュポイントやジャンプスポットが設けられている。モンスターが合体して、特殊能力を持つこともある。

画像 「パックマニア」。モンスターを2匹まとめて飛び越える。先へ進むと、ジャンプするモンスターも現れる(ナムコミュージアムVol.5)
画像 アレンジモードは「パックマンコレクション」に収録された。ダッシュしている間は、モンスターに接触してもだいじょうぶ。PSP版「ナムコミュージアム」でもプレイできる

 これら以外にも、スーパーファミコンの「ハロー!パックマン」「パックインタイム」とか、プレイステーションの「パックマンワールド」とか、ニンテンドーDSの「パックピクス」「パックンロール」とか、パックマンが出てくるゲームを挙げていったらきりがない。

 気がついたらもう27年間も、いろんな場所、いろんなシチュエーションで、大量のエサやフルーツやモンスターを食べまくっているパックマン。あれだけ食べているのに、体型が変わらないのがうらやましい。

 今回わたしはこの記事を書くために、何十回も「パックマン」をプレイしたが、そのたびにお腹が空いて、ちょっとご飯を食べ過ぎた。これからパックマン並みに体を動かさないと、健康に良くないだろうなあと思う。

 こないだ行った人間ドックでも、尿酸値が高いって言われたし。

※参考文献:「BIT GENERATION 2000 テレビゲーム展」神戸ファッション美術館、水戸芸術館現代美術センター発行/
「ファミリーコンピュータ 1983-1994」東京都写真美術館企画・監修、太田出版発行/
「テレビゲームとデジタル科学」国立科学博物館、TBS、読売広告社発行/
「帰ってきた名作ゲーム 1978〜1987」リイド社/
「ゲームセンターあらし」太田出版

取り上げてほしいなつかしゲー募集

思い出のあるゲームについて、ゲイムマンと語ってみませんか? あのゲームが好きだったのに今はもう手元にない、けどもう一度見てみたい! とか、俺が好きだったこのゲームを紹介しないなんて許せない! というあなた。是非こちらから、取り上げてほしいゲームをリクエストしてください。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/19/news005.jpg 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  2. /nl/articles/2405/18/news066.jpg 「なぜ今になって……」 TikTokで“15年前”の曲が大流行 すでに解散の人気バンド…… ファン驚き 「戸惑いが隠せない」
  3. /nl/articles/2405/18/news004.jpg 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  4. /nl/articles/2405/19/news014.jpg ソファに座る息子を見ると……→“まさかのもの”を食べる姿が585万表示 ママ絶叫の光景に「あああ!!」「バイタリティがすごい」
  5. /nl/articles/2405/19/news058.jpg 本田真凜、ショートパンツのスウェット姿に注目の声 「かわいいー!」「スタイルよすぎる」
  6. /nl/articles/2405/16/news066.jpg 伝説のスポーツカーが朽ちている……!? ある田舎の風景を描いた精巧なジオラマに「リアルすぎる」「ホンモノかと」驚きの声
  7. /nl/articles/2405/19/news036.jpg 「ウンコ食い」という毒魚に刺され“骨に激痛”→その40時間後…… ゾッとする経過報告に「えげつない」「何かの病気になりそう」
  8. /nl/articles/2405/19/news019.jpg 車両置き場から何かの鳴き声→探しても見つからずフォークリフトの中をのぞいたら…… まさかの正体に「困ったもんだ(笑)」「ここはマズイ」
  9. /nl/articles/2405/21/news018.jpg 側溝の泥に埋もれて瀕死の子猫→救助されて1年後…… 涙あふれるビフォーアフターに「良かった……良かったです」「奇跡ってある」と182万表示
  10. /nl/articles/2405/18/news068.jpg 『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博がXで怒り 立て続く“誤配”で「三度目です」「次はもう知らん」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評