2度の挫折を経て「FFXI」にハマりつつある独身男性の物語(その3) ヴァナ・ディールをもう一度(1/2 ページ)

少し遅れた冒険者がお届けするヴァナ・ディール奮闘記。人気の高い狩場で経験値をガッポリ稼ぎ急速に成長したガルカ君。ついに念願のエキストラジョブを習得する……のか!?

» 2007年04月04日 00時00分 公開
[山本博幸,ITmedia]
初めてのエリアと言えば、ビビキー湾でもパーティを組んだ思い出が。ここではおもに死鳥族を倒して経験値を稼いだ。シーフが僕と同じ初心者の方のようで、リーダーから「ふいだま」のレクチャーを受けていた。ガンバレ!!

 初めて飛空艇に乗ってカザムへ着いた僕は、街をひと通り散策したあと外へ出てみることにした。リンクシェル(以下、LS)のメンバーには「今のレベルじゃまだ危ないから、外に出ちゃだめだよ」と忠告されてはいたものの、初の飛空艇旅行で舞い上がっている僕の好奇心は、今のところとどまることをしらない。少し雰囲気を味わうだけデスヨ、とユタンガ大森林へ出発した。

 外に出てマップを開いた時点で驚愕。迷路のように入り組んでいる通路でギッシリと埋め尽くされている地形。今まで冒険してきた、どのエリアよりも複雑に感じられた。現実世界でも方向音痴な僕は、「これは奥へ進むともう帰ってこれないぞ……」と直感したのである。

 まずは落ち着いて景色を見ようと、カザムを出てすぐ外の光景を見てさらに驚愕した。すでに何組かのパーティがこぞって、マンドラゴラ族やゴブリン族と激しいバトルを繰り広げていたのだ。まだユタンガ大森林の入口なのに、もうこんなに盛り上がっているとは……。

 試しにマンドラゴラ族の強さをチェックしてみると、これまた驚愕の「とてもとても強そう」クラス。サルタバルタ地方やコルシュシュ地方に生息するマンドラゴラ族とは格が違うというわけだ。進まずとも、この先のエリアで待ち構えているであろう危険な冒険が想像できた。あんなにかわいかったマンドラゴラ族が、6人パーティで次々と経験値稼ぎの標的になっていく姿を見て少し同情し、その日はすごすごとカザムへ引き返すことにした。

集合場所に黒チョコボでさっそうと現れるメンバーのひとり。今まで黄色のチョコボしか見たことがなかったのでビックリ

 しかし、次の日になるとそんな気持ちもどこへやら。僕もパーティを組んで、当たり前のようにマンドラゴラ族をひたすら倒して経験値を稼ぐ、俗に言う“おいしい”体験を味わう日々を満喫していったのだ。実際に戦ってみると(あくまでパーティ目線で)それほど手強い相手ではなく、獲得経験値も多いので、比較的短時間でレベルアップしていくのがすごくうれしい。レベル20台前半の冒険者にとっては、まさに“おいしい”相手としてうってつけなのだ。故に多数の冒険者がマンドラゴラ族をターゲットとしているので、ときには取り合いになることもしばしば見受けられる。

 その争奪戦は(個人的には)なかなかおもしろいものがあり、パーティによっては無理してマンドラゴラ族を深追いするあまり、ゴブリン族に襲われてしまいあえなく全滅……というのを何度も繰り返していた。戦闘不能になると経験値が少し減るというペナルティーがあるので、本来ならなるべく避けたいのだが、初めて目の当たりにした僕は、その戦闘不能をも恐れない壮絶なプレイスタイルに感動したのを覚えている。

憧れの人気スポット「コロロカの洞門」へ

 メインジョブ(戦士)のレベルだけ上げてもバランスが悪いので、久しぶりに暫定サポートジョブのモンクでパーティ参加希望を出すことにした。比較的すぐに声をかけてもらってあいさつを交わし、見ず知らずの人たちとパーティを編成する。もうこのへんの流れは慣れたものだ。レベル10前半なのでバルクルム砂丘でクラブ族をメインに狙い、順調に経験値を稼いでいく。ある程度レベルが上がると、リーダーの提案でコロロカの洞門へ場所を移すことになった。

 コロロカの洞門は、僕がプレイしていた数年前までは存在しなかったエリアで、ワーム族(通称ミミズ)を狩るのがとても「美味」であるという噂を方々から耳にしていた。ついにその恩恵を授かることができるのか……! と、1人で興奮したのを覚えている。

 まずはコンシュタット高地へ行き、そこからチョコボに乗り一路バストゥークへ。僕はバストゥーク出身者なので、バルクルム砂丘からアウトポストテレポサービスを使えば一瞬で到着できるのだが、それをするのはやぼってもんだ。みんなで足並みそろえて行くのが冒険の醍醐味ではないか。1人だと長く感じる移動時間も、大勢だと雑談しながらワイワイと、それこそ遠足気分で楽しめる。そんなことを考えながらチャットに勤しんでいるうちに一向はバストゥークへ到着。各々がモグハウスや競売などで戦闘準備を終わらせたのち、コロロカの洞門へと足を踏み入れた。

 構造さえ知っていれば迷うことのない簡単なエリアなのだが、当時の僕はコロロカの洞門のマップは持っていなかったので、ほかのメンバーを見失わないように必死であとを付いていった。目当てのミミズは入口付近からすでに生息していたのだが、さすがに街からも近いこともあり先にキャンプをはっているほかのパーティでいっぱいだ。

 「もう少し奥へ行こう」とリーダーが提案してきたので、同意してあとを追う。道中には巨人族や、初めて見るスパイダー族のモンスターもチラホラと生息しており、襲われやしないだろうかとドキドキしていたが、何とか無事に迷子になることもなくミミズ生息ポイントへたどり着いた。そしていざうわさのミミズ狩りがスタート。魔法攻撃が厄介な相手だが、防御力が高くないので多少のリンクも恐れることなくどんどん倒せる。獲得経験値も多く人気が高い理由を実感できた。

 その日はあまり長時間プレイするつもりはなかったのだが、あまりに経験値が稼げるので寝るのを惜しんでバトルに没頭した。ほかのメンバーもなかなか「もうそろそろやめましょうか」と言い出さなかったので、僕と同じ気持ちだったのかもしれない。

ミミズを見つけては撃破し、そしてメンバーおのおのが探しに行く……。ストイックなまでに経験値を求めるこの精神。立派じゃないですか!!

エキストラジョブ取得のためのイメージトレーニングが続く……

 モンクのレベルも15以上に達したので、これで心置きなく戦士をレベル30まで上げられる。そうなれば、いよいよエキストラジョブ(EXジョブ)取得のクエストに挑戦できるのだ。今のところ吟遊詩人を目指そうと思っているのだが、やはりガルカの特徴を生かすのなら攻撃に優れたジョブを選んだほうがいいだろう。そうなれば、まずは忍者や竜騎士、侍などを取得するべきか……。とくに竜騎士は「コールワイバーン」で呼べる飛竜がカワイイ。竜騎士のプレーヤーが飛竜を連れている姿を見るたびにいいなぁと思っていたので、ぜひやってみたいジョブのひとつだった。

 (ここから妄想が加速しますので少々辛抱してください→)そう言えば以前パーティで組んだナイトさんが、敵対心を上げて敵の攻撃を一身に受ける姿がカッコよかった。僕もガルカの高いHPを生かしてパーティの盾を目指そうか……。それなら忍者のほうが貢献度が高いかも……。いや、ここはやはり見た目を重視して、獣使いにチャレンジするのもいいかな。いやいや、攻略本で見た獣使いのAF装備(通称モコモコ装備)が暖かそうで、すごくオシャレだった。前にこの装備一式で身を包んでいたガルカを見たことがあるのだが、何とも言えない可愛らしさがあった。見た目と言えば赤魔道士のAF装備もかなりオシャレ度が高い。とくに頭装備は初期のFFシリーズに登場した赤魔道士のテイストで見ていて懐かしい。しかし赤魔道士を育てるとなると、サポートジョブ用のために白魔道士や黒魔道士も上げる必要があるぞ。しかもガルカはMPが低いから果たして役に立てるかどうか……。

「空蝉の術」が使える忍者は盾役として人気の高いジョブ。バストゥークで受けられるクエストだから手始めにやってみようかな。それともほかの……(エンドレス)

 こんな風に、まだEXジョブもAF装備も取得していないのに、頭の中でどんどん空想が広がっていく。あーでもない、こーでもないと、まだ未知の世界、未知の能力にあこがれてどんどん気持ちが盛り上がっていく。僕がFFXIで一番おもしろいと感じているのは、もしかしたら「想像している時間」なのかもしれない。

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