独り者でも楽しく遊べる「マリオブラザーズ」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/3 ページ)
前回の「パルスマン」に続いて、今回もWiiのバーチャルコンソールでプレイできるゲームを取り上げてみました。ファミコン本体発売の2カ月後に発売され、163万本の売り上げを記録した、「マリオブラザーズ」(任天堂)です。
お子さんも楽しんでるバーチャルコンソール
マリオということで、また江東区有明の、「ニンテンドーゲームフロント」にやってきた。
2年前に「スーパーマリオランド」を取り上げたときにも来たことがあるが、あれから周囲に新しい建物が建ち、景色も随分変化した。特に、ゆりかもめの有明駅が終点ではなくなり、路線が豊洲まで延伸されたのが、いちばん大きな変化といえよう。
ところで、その延伸区間に「市場前」という駅ができたけど、もし築地市場の移転計画が白紙になったら、駅名はどうなっちゃうんだろうか?
山万ユーカリが丘線の「女子大」駅みたいなケースになるかもしれない。
この2年の間に、ニンテンドーDSのさらなる大人気と、Wiiの登場によって、ニンテンドーゲームフロントにも一層活気が出てきた。
DSの最新ゲームが試遊できるのはもちろん、Wiiのバーチャルコンソールでダウンロードできる、昔のゲームの試遊台もある。わたしが行った日には、「スーパーマリオブラザーズ」を楽しむ親子連れがいらっしゃった。
今回取り上げる「マリオブラザーズ」も、もちろんバーチャルコンソールでプレイ可能だ。
マリオ初の冠タイトル、そしてルイージ初登場
「マリオブラザーズ」(任天堂)は、1983年アーケードに登場し、同年ファミコンに移植された。ファミコンではドンキーコング、ドンキーコングJR.、ポパイ、五目ならべ、麻雀に続く6本めのソフトで、163万本ものセールスを記録する大ヒット作となった。
ファミコンは、当時あったほかの家庭用ゲーム機に比べて、圧倒的に高性能だった。初期の頃はそれを生かして、任天堂がアーケードで出していたゲームを移植して人気を得た。
例えば「ドンキーコング」は、第2面がカットされていたり、縦画面から横画面にアレンジされていたりといった違いこそあれ、それ以外はアーケード版と遜色ない画面で、ゲームセンターのゲームが家庭でできるということで評判になった。
「マリオブラザーズ」もアーケードからの移植で、これらのゲームの成功が、ファミコン初期の基盤を築いたといえる。
「マリオブラザーズ」は、「ドンキーコング」の“救助マン”ことマリオが主人公のアクションゲーム。パイプから出てくるカメやカニやハエを、すべて倒すのが目的だ。
最大の特長は2人同時プレイが可能なことで、2人目のプレーヤーは、マリオの弟・ルイージを操作する。現在までマリオシリーズに欠かせない存在となるルイージは、このゲームがデビュー作だった。
マリオは「ドンキーコング」では、ハンマーを取らないと攻撃はできず、障害物をジャンプでかわして先へ進むしかなかった。
しかし「マリオブラザーズ」で、新しい攻撃手段を身につけた。下からのパンチだ。歩いている敵を、床下からのパンチで転ばせて、動けないでいるところを蹴飛ばして倒すのだ。
もたもたしていると、転んでいた敵が起き上がってしまう。起き上がるたびに敵の動きは素早くなるので、できれば1回で倒したい。
敵を倒すと、最上段のパイプからコインが出て、取ると点数が入る。マリオがコインをコレクションするようになるのも、このゲームからである。
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