2度の挫折を経て「FFXI」にハマりつつある独身男性の物語(その8):ヴァナ・ディールをもう一度(2/2 ページ)
第一目標のレベル50に到達! そして憧れの装備品へ……
先日のドゥブッカ島監視哨クリアの際に戦闘不能になったため、経験値が減ってしまったことを残念に思った僕は、あと少しで念願のレベル50に到達することもあり、久しぶりにパーティ参加希望を出してみることにした。「FFXI」をプレイして結構な時間が経つが、パーティプレイは「失敗しないだろうか……」といつも緊張してしまう。実際プレイすると失敗なんてほとんどないのだが、それでもそのパーティに慣れるまでは不安は拭えない。ほかのプレーヤーはどうなんだろう。僕のように緊張しているのだろうか?
パーティ参加希望をしてほどなく、日本人からの誘いがあった。狩り場は流砂洞で甲虫族を狙っていくようだ。とくに連携を重視することもなく、盾役はナイトがしてくれるので、僕はWSの「シールドブレイク」とたまに射撃の「アシッドボルト」を撃つくらいの楽な役回りだった。ほかにライバルのパーティがいなかったので、敵を取り合うことなくスムーズに戦えたこともあり、思いのほか早くレベル50になった。
戦士のレベル50と言えば……そう、あの白くていかにも重厚な感じがするグラフィックを持つ胴装備「鋼鉄銃士隊制式胴鎧」が装備できるのだ。ジュノ大公国にいるガルカのNPCが着用している、この胴装備に憧れて早数カ月。ついに自分で装備できる日が来るとは……。僕も成長したものだ。この鎧はバストゥーク共和国出身なら個人戦績と交換可能で、同じ出身国である自分にとってはうってつけの装備品なのだが、そのときは残念ながら個人戦績が足りなかった。しかし、この程度ではあきらめたくない! すぐにでも装備したい僕は競売所へと足を運んだ。
お目当ての「鋼鉄銃士隊制式胴鎧」が出品されていますように……、と祈りながら競売所をチェックしてみると……あった!! 憧れの鎧がちゃんと出品されていた。その流れですぐさま最終入札価格を確認してみる。それほど高額ではないが、今の所持金では約5000ギルほど足りないことに気づき、喜びから一気に落胆の一路を歩む結果になってしまった。しかし、どうしても今すぐに「鋼鉄銃士隊制式胴鎧」を装備したい。ほかのアイテムを出品したり、ギルがもらえるクエストをクリアーしたりする時間が惜しい。
どうしても我慢できなかった僕は、「FFXI」に誘ってくれたフレンドに電話することを決意した。そこで「ギルを貸してほしいんですけど……」と伝えようと思ったのだ。しかし、時計を見ると深夜1時をとっくに過ぎている。う〜ん……。こんな遅い時間に電話することに対して僕のモラルがためらわれたのだが、やはりそこは物欲にはかなわない。かなうはずがない。早速フレンドに電話してみた。
電話口から聞こえるのは案の条、寝起きで不機嫌な口調。申し訳ない気がしたが5000ギルほど貸してほしいことを告げて、せめてもの気遣いで早々と電話を切り、今か今かとポストを何度もチェックする。ギルが届いたのを確認すると、それを持って急いで競売所へ駆けつけて全額を目当ての鎧に投入、そして購入することができたのである。うれしさのあまり笑みが止まらず、次はモグハウスに帰って1人だけのファッションショーを開催。想像していたとおり、「鋼鉄銃士隊制式胴鎧」はガルカにものすごく似合っていた。
ファッションショーに夢中のようですが、深夜にたたき起こしてギルを借りたフレンドは大事にしましょうね
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