個性豊かな教官の指導を受けて、いざ戦場へ――KONAMIブース東京ゲームショウ2007(2/2 ページ)

» 2007年09月21日 23時18分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2       

渋い司令官と厳しい軍曹に導かれ、砂埃舞う戦地へ――「メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」

「メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」のプレイアブルコーナーはビジネスデイであるにも関わらず60分以上待つほどの大盛況。土日はさらなる混雑が予想されるのでプレイしておきたい人は早めに並んでおこう。

画像 試遊台を待つ来場者に「メタルギアソリッド ポータブル オプス プラス」のマルチプレイを体験させてくれたコンパニオン。アーミー姿の4人がPSPを携えていた

 長い待ち時間を経てようやく奥の部屋へと通される。部屋の中に一度に入れるのは40人前後。やっとプレイできるわ〜と安心したのも束の間、その部屋は狭くて暗くて怪しい雰囲気に包まれていた。司令官らしき男、軍曹らしき男、部下らしき男。3人が憮然とした表情で待ち構えているのだ。「メタルギアオンライン」では艶やかな女教官だったが、こちらはかなり男の匂いが漂っている。

 司令官は50歳前後の男性だろうか。かなりダンディな声で「メタルギア」シリーズにも出てきそうな風貌。「お前たちに今回の任務を説明する」と司令官。そして軍曹らしき黒人の男が突然しゃべり始める。この軍曹、最初は黙っていたのだが、驚くほどに日本語がうまい。そして筆者の勝手な思い込みでドスの効いた低い声を想像していたのだが、やや高めの声で流ちょうな日本語をしゃべるので、それだけでもかなり面白かった。周りも一様にとまどいと笑いに包まれている。

画像 渋い声の司令官
画像 黙っていると恐いが、けっこう陽気な軍曹。アドリブ全開だった

 異様な空気の中、司令官と軍曹による操作説明が進行する。2人とも妙にアドリブ慣れしており、来場者いじりもしっかり堂に入っている。笑いを取りつつも操作説明は忘れない。どうやら「メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」においてもL1ボタンで銃をかまえてR1ボタンで射撃するようになっているようだ。そのほか×ボタンでしゃがみ、×ボタン長押しで匍匐など、おおまかなところでは従来のシリーズと似た操作体系になっている。

 試遊する前に、部下役の男性による実機デモも観ることができた。黒人軍曹がなめらかな日本語でガイドし、忠実に操作をする部下。実機デモは順調に進んでいたが、突然のアクシデント発生! 我々の中にスパイがいる、ということになり、狭いブリーフィングルームは大騒ぎ。ちょっとした寸劇が入りテンションが高まる中、「任務を遂行してこい!」と叫ぶ司令官。手の込んだ演出が冴え渡っていた。

画像 熱心にプレイする来場者たち

 こうして晴れて試遊台にたどり着いた筆者。世界初の「メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」のプレイアブル出展ということもあって、ドキドキしながらスタートボタンを押した。まずビックリしたのが、自分が今手に握っているコントローラが「DUAL SHOCK3」だということだ。ブルッ、ブルルッと振るえるのでよく見てみたらしっかりとDUAL SHOCK3と書いてある。先日発表されたばかりなのでこれには面食らった。

 実際に振動ありの「メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」は実にいい。やはりアクションゲームにおける振動は大事だな、と痛感させられた。プレーヤーが動かせるオールドスネークは、今までのトレーラーでもよく見かけられた荒廃した町からスタートする。最初の目的地をスタートボタンで表示されるマップで確認しつつ、敵に見つからないように進む。

画像 ブースの一角には20周年を記念した展示コーナーもあった

 基本をしゃがみ歩きにして周囲をよく観察しながら進むと比較的楽に目的地にたどり着いた。そこでムービーシーン。MkII(マークツー)とオールドスネークの出会い。そしてオタコンとの通信による会話。その描画のきれいさにはうっとりしてしまう。プレイ画面のスネークの動きやその他のキャラや背景についても美麗さは半端ではない。これがリアルタイムで処理されているのか……と改めてプレイステーション 3の底力を見せつけられた感じだ。

 2つ目の目的地に行く間に敵に見つかり撃ち合いになったりもした筆者であったが、とにかく敵にせよスネークにせよ挙動のなめらかさが気持ちいい。新操作であるL1ボタンとR1ボタンの兼ね合いは最初は慣れなかったが、慣れればすんなり操作できるようになれそうだ。若干操作にあたふたしたものの、どうにか2つ目の目的地に到着した。ムービーが始まり続きが気になる展開になったが、ここで体験版は終了。20分足らずのプレイであったが、その完成度の高さは確実に実感できる仕上がりになっていた。「メタルギア」ファンの皆様、これは期待していいですぞ。

ホロウペンで過去を変えるアドベンチャー――「タイムホロウ 奪われた過去を求めて」

画像

 「タイムホロウ 奪われた過去を求めて」はニンテンドーDSで今冬発売予定の“過去修正アドベンチャー”という変わったジャンルのゲーム。過去修正アドベンチャーって何だろ?と思って体験プレイしてみた。

 プレイアブルコーナーに入ると本作のトレーラーが流れ、概要が分かるようになっている。時尾歩郎(ときおほろう)という少年になってホロウペンで過去の謎を暴き、過去を直していくという謎解きアドベンチャーであるようだ。

画像 試遊台は全部で20台。待ち時間は20〜30分だった

 プレイしてみると、確かにしっかりと“アドベンチャー”。学校やいきつけの喫茶店などを行ったり来たりしつつ情報を集めていく。基本的にタッチペンのみでプレイ可能だ。フラッシュバックと呼ばれる歩郎の頭の中に浮かんだ“情景”が、いつどこで起きたものかを探ることでホロウペンが発動する。和織と九里という2人の女の子について調べるうちに、喫茶店にいきついた歩郎は、ホロウペンを発動! タッチペンで怪しいところを○で囲むと、その場所の過去の様子が見えるようになる。そこで解決の糸口を見つければストーリーが進行するわけだ。

 過去に手を加えることで、もちろん現在にもさまざまな影響が出るはず。そのあたりをストーリー面とゲーム性でうまく処理できれば面白いアドベンチャーゲームになりそうな予感はした。今冬の発売を待とう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/01/news077.jpg ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』、舞台が見えづらいとの指摘に謝罪 「視認性の改善を講じる」
  2. /nl/articles/2404/30/news015.jpg 【今日の計算】「500×99」を計算せよ
  3. /nl/articles/2404/30/news156.jpg 「葬送のフリーレン」の勇者一行、ネモフィラ畑に現る 名場面にちなんだコスプレが「これを花畑を出す魔法か」と23万いいね
  4. /nl/articles/2402/21/news158.jpg 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  5. /nl/articles/2405/01/news092.jpg “スケスケ成人式コーデ”が物議のモデル、「3度見される服」を披露 「コレは見ちゃうわ」「洗っても大丈夫なのか」の声
  6. /nl/articles/2405/01/news095.jpg 秋元康、AKB48卒業の柏木由紀に送った手紙が物議 “冒頭の一文”に「昭和丸出し」「嫌すぎる」
  7. /nl/articles/2405/01/news014.jpg 1歳娘、ちょっと目を離したら衝撃の光景が……! リアル過ぎるワンオペ現場が190万再生「わかりみすごすぎです」
  8. /nl/articles/2404/29/news009.jpg 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  9. /nl/articles/2403/21/news104.jpg 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  10. /nl/articles/2405/01/news011.jpg 息子「あしたから下敷きいるって」母「ええやつあるで(ドヤ」 母の愛がつまった手作り下敷きに「なにこれめっちゃほしい!」と注目集まる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評