これぞまさしく萌えの異種格闘技戦だっ!――アーケードで人気の萌え格闘ゲームがPS2に登場「アルカナハート」レビュー(1/3 ページ)

“登場キャラクターが全員美少女”という、男子にとっては魅力的なアーケード格闘ゲーム「アルカナハート」が、ついにPS2でに移植された。お茶の間で楽しめる萌え燃えバトルは、格ゲー業界への新たな窓口になるのか?

» 2007年10月23日 00時00分 公開
[雛見澤秀一,ITmedia]

これぞ、萌えの宝石箱や〜ッ!!!

 突然だが格闘ゲームをプレイ中、女性キャラクターの戦う姿にトキメキを覚えたりする人はいないだろうか? あられもない姿で、激しい攻防を繰り広げるその姿に燃え……、否、萌えたことはないだろうか? 格闘ゲームをほとんどプレイしない筆者でも、青いチャイナ服を着たインターポールの女刑事さんや、真っ赤な忍装束を着た爆乳お姉さんなどには、トキメキを覚えたものだ。そんな、女性格闘キャラクターファン必見の格闘ゲーム「アルカナハート」が、PS2で登場した。

 「アルカナハート」は、もともと2006年12月にアーケードで登場した対戦格闘ゲーム。11人いる女の子からプレイヤーキャラクターを1人選び、ほかの女の子たちと対戦していくという内容だ。登場する女の子はもちろん全員美少女で、かつ“メガネ魔女っ子”や“スク水小学生”、“犬耳ブルマー忍者”に“ツンデレな幼なじみ”など、誰もが何かしらの“萌え属性”を備えているのが大きな特徴だ。

画像画像画像 メガネをかけて魔女の格好をしていれば“メガネ魔女っ子”。呼び方に個人差はあれど、このように要素を組み合わせて呼ぶことが多い

 2007年11月現在、ゲームセンターではゲームバランスを調整した新バージョン「アルカナハートFULL!」が稼働中だ。さらに、続編の「アルカナハート2」も制作中。ゲームだけに留まらず、ドラマCDやムック本なども発売されており、格闘ゲームの枠を飛び越えて幅広く展開している注目作品なのだ。

 PS2版はただの移植にとどまらず、オリジナル要素を多数加えている。各キャラクターのストーリーをフルボイスで楽しめる「ストーリーモード」や、キャラクターグラフィックにオープニングムービーを閲覧できる「ギャラリーモード」、さらに、キャラクター選択時に、旧バージョン「アルカナハート」と、調整した後の新バージョン「アルカナハートFULL!」を選択できるのだ。旧バージョンでのみ使用できるコンボ(連続攻撃)も多々あるため、旧バージョンから遊んでいたファンにとっては、うれしい配慮だろう。

画像 オープニングムービーがアニメーションに変わったのも魅力のひとつ。劇場アニメ「ブレイブストーリー」などを手がけた、ゴンゾが制作している
画像 ギャラリーモードでは、キャラクター全員のストーリーモードをクリアすることで、ゲストデザイナーの書き下ろしイラストが見られるようになる

初心者でもとっつきやすいシステム

 本作の特徴はキャラクターだけでなく、ゲームシステムにもある。キャラクターに加え、「アルカナ」と呼ばれる精霊を選択することで、各アルカナが持つ固有の技や特性を使うことができるのだ。例えば、飛び道具を持たないキャラクターであっても、飛び道具を持つアルカナを選べば、遠くから飛び道具で牽制することが可能になる。

画像 愛のアルカナや水のアルカナなど、11種類のアルカナが存在する。キャラクターとアルカナ、自分に合ったコンビを探すことができる
画像 「アルカナブレイズ」は各アルカナが持つ超必殺技で、パワーゲージをすべて消費することにより発動できる強力な技だ

画像 相手を吹っ飛ばしたり打ち上げたりした際に使用すれば、追撃することができる。コンボを決める際に便利なシステムなのだ

 また、ボタンひとつで離れた場所にいる相手を追うことができる「ホーミング」システムにも注目したい。ゲーム中に×ボタンを押すだけで、相手が上空にいようが画面端にいようが、お構いなしに追尾できるのだ。ただし、ホーミングを使用すると「ホーミングゲージ」を1つ消費してしまうため、乱発はできない。

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