「モンスターハンター3(トライ)」の操作タイプは3種類――シリーズ5周年パーティーで明かされたこと

カプコンの「モンスターハンター」シリーズの5周年を記念した「モンスターハンター 5周年アニバーサリーパーティー」が開催。Wii用ソフト「モンスターハンターG」に同梱される「モンスターハンター3(トライ)」体験版の内容などが発表された。

» 2009年03月12日 04時10分 公開
[遠藤学,ITmedia]
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 カプコンは3月11日、東京・北青山にある青山ベルコモンズにて、「モンスターハンター」シリーズの5周年を記念した「モンスターハンター 5周年アニバーサリーパーティー」(以下、5周年パーティー)を開催した。

 モンスターハンターは、大自然に生息するモンスターを狩猟することを生業としたハンターとなり、さまざまなクエストをこなしていくハンティングアクションゲーム。2008年3月に発売したPSP用ソフト「モンスターハンターポータブル 2nd G」の国内出荷本数は300万本を突破しており(関連記事→「モンスターハンターポータブル 2nd G」国内出荷本数300万本突破)、2009年は4月23日にWii用ソフト「モンスターハンターG」、夏にはWii用ソフト「モンスターハンター3(トライ)」の発売を予定している。


photo 辻本良三氏

 5周年パーティーに登場したカプコン プロデューサーの辻本良三氏は、現在決定している5周年企画として、モンスターハンターシリーズとパセラのコラボレーションイベント「狩人達の宴G」の披露会で発表された「モンスターハンター5周年記念オーケストラコンサート〜狩猟音楽祭〜」(関連記事→「モンスターハンター3(トライ)」は“今夏”に発売――新発表ありの「狩人達の宴G」披露会)や、docomo/SoftBank/au向けのコミュニティファンサイト「モンハン部」を紹介。

 モンハン部では、モンハン関連のイベントやグッズ発売日などがひと目で分かる「モンハンカレンダー」や、モンスター生態研究「狩りに生きる」など、ハンター必見の情報を提供する「モンハン部活動レポート」などを用意することを明かすとともに、「基本はファンと一緒に盛り上げていくサイトだと考えていますので、多くの人に入ってもらえたらと思います。4月1日からオープン予定で、登録は無料です」(辻本氏)と語った。


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photophotophoto モンスターハンター5周年記念オーケストラコンサート〜狩猟音楽祭〜は、すでに発表している企画ということもあり、音へのこだわりとして、モンスターハンター3(トライ)で使用されているオーケストラ レコーディングの様子や、ゲーム中のモンスターの鳴き声などに使われるアニマルボイス レコーディングの様子を映像で公開。一番苦労したのはワニの鳴き声だったそうで、辻本氏は「収録に行った時、現地のスタッフに“この時期、ワニはあまり鳴かない”と言われました。鳴くまでずぅ〜っと待ってましたね」と話していた

photophoto モンスターアイコンを一堂に集めた「モンスターハンター5周年 モンスターアイコンTシャツ」を発売したことや、背中に描かれたリオレウスが目を引く「モンスターハンター5周年記念スカジャン」を2009年中に発売予定であることも発表された

Wii版モンスターハンターGのテレビCMに起用されたのは?

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 5周年企画に続いて辻本氏が発表したのは、Wii版モンスターハンターGのテレビCMについてだった。辻本氏の「モンスターハンターシリーズはこれまで、タレントさんを起用したテレビCMが多かったのですが、今回もタレントを起用しています」という言葉の後に現れたのは“アイルーさん(子猫)”と“プーギーさん(子豚)”。

 編集が終わっていないとのことで、残念ながら実際のテレビCMは見られなかったが、会場では収録現場の様子が放映された。人間が相手ではないせいか、時間は結構かかったそうだが、辻本氏は「お二人とも良いポーズをしてくれたので、良い絵が撮れました」と語るなど、テレビCMの仕上がりに満足しているようだった。


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 ここではWii版モンスターハンターGの最新情報として、ネットワークモードをプレイする際、Wiiポイントを使って購入する“ハンティングチケット”が必要になることや、3種類のチケット――「30日券/800Wiiポイント」「60日券/1500Wiiポイント」「90日券/2000Wiiポイント」を用意していることが判明。また、モンスターハンターG発売記念キャンペーンとして、新規登録時に限り、ネットワークモードを14日間無料でプレイできるようになることや、任天堂、NTT東日本、NTT西日本との共同キャンペーンとして、5月31日までに「Wii×フレッツ光『簡単!便利!Wii接続おまかせパック』」を申し込んだ人を対象に、1500Wiiポイント(60日券分)をプレゼントすることが明かされた。

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モンスターハンター3(トライ)体験版の内容を公開

photo 藤岡要氏

 Wii版モンスターハンターGには、モンスターハンター3(トライ)の体験版が同梱されるが、5周年パーティーでは体験版の内容も発表された。ここでは辻本氏に加え、ディレクターの藤岡要氏が登場。クラシックコントローラを使った操作タイプとして、Wiiリモコンとヌンチャクを使って操作する「フリースタイル操作」のほかに、ボタンを押して攻撃を行う「クラシック操作1(PSP向けのシリーズタイトルと同じ)」、アナログスティックを倒して攻撃を行う「クラシック操作2(PS2向けシリーズタイトルと同じ)の2種類を用意していることや、クエストには「ドスジャギィ討伐」「クルペッコ討伐」の2つがあると発表した。

 操作タイプについて、藤岡氏は「クラシックコントローラには左右にアナログスティックがあるので、開発スタッフの中にはクラシック操作2でプレイする人が多いです。家庭用ゲーム機で出したシリーズタイトルはこの操作ですが、意外と覚えているものだと思いました。一番体になじんだものを使ってもらえれば良いと考えています」、辻本氏は「今となっては、クラシック操作2の操作を新鮮に感じる人も多いかもしれないですね」と語っていた。


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 モンスターハンター3(トライ)体験版の紹介後は、アーティストのSEAMOさん、お笑いコンビ・次長課長の井上聡さんからのビデオコメントも公開された。

 SEAMOさんは「アーティストは口下手な人が多いので、打ち解けられないこともあるんですが、モンスターハンターを一緒にプレイすることで、すごく仲良くなれたことがありました。シリーズ5周年に合わせて、たくさんの企画が用意されていますが、その中には私が協力する仕事もあると聞いています。これから少しづつ情報が出てくると思いますので、続報を期待してください」、井上さんは「モンスターハンターとの出会いは無印と言われる最初のタイトルからです。一番プレイしているのはモンスターハンターポータブル 2nd Gでしょうか。今でもプレイしているので、丸々1年ですね。(プレイ時間は)2400時間ぐらいですけど、“防具なしの裸状態で、村クエストをすべてクリアできないか”と考えて、実際にクリアしました。僕の中の目標は達成できたのかなとも感じています。今後も楽しみにしているので、ぜひ面白いものを提供してください」とコメントしていた。


photophoto モンスターハンター5周年記念ケーキも登場。ここではゲストとして、モンスターハンターフェスタ’08最速ハンター日本一決定戦 優勝チームの“もうゲネポ(写真右、中央の2人)”が招かれていた
photo 狩人達の宴Gの企画として、パセラ全店に設置されていた横断幕には、ユーザーからのさまざまなお祝いメッセージが書かれていた

 5周年パーティーの最後には、開発スタッフを代表して辻本氏と藤岡氏、ディレクターの一瀬泰範氏、プランナーの小嶋慎太郎氏が登壇し、それぞれが次のようにコメントした。

 「モンスターハンター5周年パーティーではありますが、作り始めてからの計算だと、私は7年間に渡って作品に関わっています。今は5年ですが、これが10年になるように、今後も頑張っていきたいと思います」(小嶋氏)

 「最初にモンスターハンターを作った時、オンラインプレイが主体のゲームでしたので、プレイヤーは社会人の方が中心でした。PSPにハードを移して、学生を取り込むことができ、今は世代を超えて楽しんでもらえるタイトルになったと感じています。モンスターハンターという名前をもっと多くの人に知ってもらい、根付かせていきたいと思います。これからもよろしくお願いします」(一瀬氏)

 「5年という月日があったのだと、今日改めて感じています。ネットワークの運営に挑戦し、携帯ゲーム機に挑戦し、さまざまなグッズの展開や全国イベントなどを通して、ここまで皆さんに祝ってもらえるタイトルになったことを、本当にうれしく思っています。ただ、ほかのシリーズタイトルに比べれば、まだまだ若造だとも思っています。モンスターハンターがこれからもどんどん大きく育つことを望んでいます」(藤岡氏)

 「5周年を祝っていますが、まだ5年とも言えます。これから10周年、20周年と続けていくことで、本当に皆さんの記憶に残るタイトルになるのだと思います。この5年間、6タイトルを発売していますが、すごく短い期間で開発しています。この5年間、走り続けてくれた開発スタッフには、お礼を言いたいと思います。今後ももっと成長していきたいと思いますので、よろしくお願いします」(辻本氏)

photo (写真左から)辻本氏、藤岡氏、一瀬氏、小嶋氏

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