偉大なる「キング・オブ・ポップ」、マイケル・ジャクソンがゲーム業界に残した足跡を振り返る日々是遊戯

偉大なミュージシャンであると同時に、実は熱烈なゲームファンのひとりでもあったマイケル・ジャクソン。彼は音楽シーンのみならず、ゲーム業界にも多くの足跡を残していきました。

» 2009年06月30日 18時50分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

本当にゲーム好きだったマイケル

 去る6月25日、50歳という若さでこの世を去ったポップの王様、マイケル・ジャクソン。大のゲーム好きで、中でも特にセガのゲームがお気に入りだったというマイケルは、ゲームにも多くの出演歴を持ち、音楽ファンのみならずゲームファンからも愛される存在でした。

 今回はそんなマイケルへの追悼の意を込めて、彼がゲーム業界に残した足跡を動画で振り返ってみたいと思います。

マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー(セガ/1990年/メガドライブ)

 誘拐された子供たちを助けるため、マイケルが自慢のダンスマジックを武器に誘拐組織と戦っていく横スクロールアクションゲーム。バラエティ番組の「トリビアの泉」でも紹介されていたが、当時セガのアミューズメントセンターを訪れたマイケルがアミューズメントセンターを非常に気に入ったことから、自らセガに制作を提案した作品として有名。マイケル本人による「ポォォウ!」などのボイスサンプリングはもちろん、「今夜はビート・イット」や「バッド」といったマイケルの名曲がBGMとしてふんだんに使われているのもファンには嬉しい。ちなみにゲーム中、ある条件を満たすとマイケル自身がロボットに変身するという驚きの演出でも話題となった。

(C)Notice of Copyright and Trrademark "MICHAEL JACKSON'S MOOMWALKER TM "video game program developed by Sega Enterprises,Ltd."MICHAEL JACKSON'S MOOMWALKER TM " video game program codes (C)1990 Sega Enterprises,Ltd.All rights reserved.This game is based on the motion picture "MOOMWALKER" (C)1988 Ultimate productions.

マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー(セガ/1990年/アーケード)

 ストーリーは上記メガドライブ版と同じだが、こちらは3人まで同時プレイ可能なクォータービュー型のアクションゲームとなっていて、ゲーム内容的にはまったくの別モノ。ムーンウォークやダンスによる攻撃など、マイケルらしいアクションがしっかり再現されていて、こちらもファンの評価はかなり高かった。

(C)Notice of Copyright and Trrademark "MICHAEL JACKSON'S MOOMWALKER TM "video game program developed by Sega Enterprises,Ltd."MICHAEL JACKSON'S MOOMWALKER TM " video game program codes (C)1990 Sega Enterprises,Ltd.All rights reserved.This game is based on the motion picture "MOOMWALKER" (C)1988 Ultimate productions.

スペースチャンネル5(セガ/1999年/ドリームキャスト)

 ゲーム終盤、モロ星人によって踊らされてしまった地球人の一人「スペースマイケル」として友情出演。「フォーゥ!」「サンキュー、ウラーラ」といったセリフの数々はもちろんマイケル本人によるもので、これは当時プロデューサーが渡米した際、たまたま持って行った試作版を見せたところマイケルがその内容をいたく気に入り、映像に合わせて吹き込んだ音声を後日セガ本社に送ってきたためだそう。後にPS2にも移植。

(C)SEGA CORPORATION,1999

スペースチャンネル5 part2(セガ/2002年/ドリームキャスト・プレイステーション2)

 前作はマスターアップ直前の「飛び入り」出演だったこともあり、登場シーンは終盤の一箇所のみだったが、今回は「チャンネル5局長」というポジションに昇格。終盤ではうららとともに戦う主要メンバーの一人として活躍するなど、ストーリー内でもかなり重要な位置を占める存在となった。

(C)SEGA,2002

Ready 2 Rumble Boxing Round 2(Midway Gamez/2002年/プレイステーション2)

 日本ではコーエーより発売。クリントン元大統領やシャキール・オニールなど実在の有名人も登場するコミカルタッチのボクシングゲームで、隠しキャラクターの一人としてマイケルも登場。RUMBLEパワーが溜まると、ダンス演出とともにグローブが光をまとい、必殺のパンチを放つことができるようになる。登場シーンや勝利ポーズではもちろん得意のダンスを披露してくれる。

READY 2 RUMBLE BOXING ROUND 2 (C) 2001 Midway Home Entertainment Inc. All Rights Reserved. Likeness of Michael Buffer and the READY TO RUMBLE trademark used under license from Buffer Partnership (www.letsrumble.com). Likeness of Shaquille O'Neal used under license. Likeness of Michael Jackson depicted pursuant to a license agreement with Triumph International, Inc. Certain political figures are parodied in this game. Neither William Jefferson Clinton nor Hillary Rodham Clinton endorse this game. All other character names are trademarks of Midway Home Entertainment Inc. MIDWAY and the Midway logo are trademarks of Midway Amusement Games, LLC. Used by permission Copyright (C) 2001 KOEI NET Co., Ltd. All Rights Reserved

 ほかにもWikipediaによると、セガがアミューズメント施設用に展開してい8人乗りシミュレーションライド筐体「AS-1」用のコンテンツとして「マイケル・ジャクソン・イン・スクランブルトレーニング」というものがあったらしいのですが、こちらは設置台数がかなり限られており詳細は不明。またここでは紹介しませんでしたが、マスターシステム版「ムーンウォーカー」など、海外でしか発売されていないタイトルも若干存在するため、ハード違いなども含めた「のべ出演作品数」はおそらく10作品以上にのぼったと思われます。

 また普通、こうした有名人がゲームに出演する場合、メーカー側がその人に出演を依頼するのが通例ですが、マイケルの場合はまったく逆。自らゲームの企画を持ち込んだり、出演を志願したりしているあたり、彼が本当にゲームを好きだったことがうかがえます。

 みずからもゲームを愛し、またそれと同じくらいゲームファンからも愛されたマイケル。同じゲームファンの一人として、心から彼のご冥福をお祈りします。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」