消えゆくアーケード版「アイマス」、鳥取のプロデューサーがお金を出し合い復活させる日々是遊戯

今年2月に最後の設置店が閉店となり、事実上鳥取からは消えてしまったはずのアーケード版「アイドルマスター」ですが、このたびファンの活動が実を結び、復活させることに成功したとのことです。

» 2009年08月11日 15時55分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

これを「愛」と呼ばずして何と呼ぶ?

 9月には待望のニンテンドーDS版発売も控え、今やすっかり家庭用ゲーム機に軸足を移した感のある「アイドルマスター」シリーズですが、もともとはアーケードゲームだったことを忘れてはいけません。当時はまだまだ「知る人ぞ知る」アイドルだった彼女たちが、こうしてメジャーシーンに登場するようになったのも、数えきれないほどの百円玉を投じ、下積み時代を支えてきたアーケード版プロデューサーの支えがあったからこそとも言えます。

 そんなアーケード版「アイマス」の現状ですが、すでに稼働開始からまる4年が経過していることもあり、最近ではゲームセンターでもその姿を見かけることは少なくなってきました。中でも鳥取県は、今年2月に最後の「アイマス」設置店が閉店してしまったことで、事実上の「絶滅」状態に。鳥取をはじめ山陰地方で活動していたプロデューサーたちからは、撤去を惜しむ声が多くあがっていました。

 しかし、これで諦めてしまうような「アイマス」プロデューサーたちではありませんでした。ゲーム情報サイト「さざなみ壊変」さんによると、「設置店がないのなら、自分たちで創ってしまえばいい!」と立ち上がった有志たちの活動により、鳥取に再び「アイマス」の灯をともすことに成功したそうです。

 新たな設置店は、鳥取駅から徒歩5分の距離にあるホビーショップ「レアリア」。最後の「アイマス」設置店閉店後、ねこPを中心とする山陰地方のプロデューサーたちが中心となり、設置してくれる店舗を探したところ、元ゲームセンター店員でもあった同店店長からOKが出て、今回の復活に至ったとのこと。ちなみに設置にかかった費用(筐体の設置や回線契約などで合計30〜40万円!)は、上記プロデューサーたちが出し合って店舗に寄付するという形で負担。その際、費用の一部は全国のプロデューサーから寄せられた募金によってまかなわれたそうです。

 家庭でも遊べるようになったとはいえ、アーケード版だからこその緊張感や、またゲームセンターという「場」がはぐくんだプレイヤー同士のつながりなど、アーケード版ならではの醍醐味、魅力といったものも確かにあります。しかし、そのためにファンがお金を出し合い、設置店を復活させるというのは前代未聞。それだけ「アイマス」がファンに愛されている証拠と言えるかもしれません。

 なお上記「レアリア」にてプレイしたい場合は、mixi内「アイマス鳥取設置店・入店管理局」コミュニティにて、事前にアポイントをとっておく必要があるそうなのでご注意ください。これは「アイマス」筐体が設置されている店舗2階部分が、通常はカードゲームの対戦などに使用される会員制プレイルームとなっているためで、アポイントをとらずに店を訪れても入店できないおそれがあるとのこと。そのほか、詳しい入店時の注意事項などについても上記コミュニティ内に書かれていますので、遠征する場合にはしっかり目を通しておくとよさそうです。

新たな設置店となった「レアリア」。ゲームセンターではなく、フィギュアやカードなどを中心に扱うホビーショップとのこと
筐体が設置されているのは、去年まで住宅スペースとして使用されていたという2階部分。利用にはアポイントが必要なのでご注意を
店内には確かに「アイマス」筐体が。上記画像は「さざなみ壊変」さんから転載させていただきました

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