Twitterで遊べるアドベンチャーゲーム「DragonTwitter」が面白い日々是遊戯

ゲームクリエイターの米光一成氏が、Twitterを使ったテキストアドベンチャーゲームを作って公開しています。

» 2010年04月23日 18時27分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

140文字でドラゴン退治!

 「ぷよぷよ」「バロック」などの作品で知られるゲームクリエイターの米光一成氏が、Twitterで遊べるテキストアドベンチャーゲームを作って公開しています。

 その名も「DragonTwitter」。ゲームは数十個のつぶやきで構成されており、それぞれ「冒険に旅立った。あ。あれは何だ!?」「ドラゴンが出た!」といった文章に続いて、短縮URLで「Susumu(進む)」「KenDeSasu(剣で刺す)」などの選択肢が表示される仕組みとなっています。「これだ!」と思った方のURLをクリックすると次のつぶやきに飛ぶことができ、これを繰り返しながらエンディングを目指して進んでいくというわけ。

 米光氏によれば、海外ではすでに同様のゲームが作られており、それを自身の講義で紹介したのがそもそもの製作のきっかけだったそうです。「最初は生徒に作らせるつもりだったけど、人にやらせる前にまず自分で作ってみた」と米光氏。授業を終えて、帰りの車中でおおまかなテキストと分岐を作成し、自宅に帰ってからそれをTwitter上に再現。実際の作業時間は、移動時間も含めてわずか2時間ほどだったそうです。

 予想外だったのは、ゲームではよくある「フラグ」がTwitterでは再現できない点。当初の構想では、最初に王様から“あるアイテム”をもらっておかないとクリアできないはずだったのですが、Twitterでは「アイテムを持っている」というフラグを立てられず、泣く泣く完成版ではこのアイデアを削ったのだとか。また短縮URLサービス「bit.ly」を使うことで、URLをそのまま選択肢にしてしまうのがこのゲームのキモなのですが、「Jump」や「Sword」といった主要な英単語はすでに誰かに使われてしまっており、「JumpDa(ジャンプだ!)」や「KenDeSasu(剣で刺す)」など、重ならないようにちょっと工夫する必要があったそうです。

「誰でも気楽に作れるので、これを見て興味を持ってくれた人は、ぜひぜひ自分でも作ってみてください」と米光氏。ゲームは数分で終わるシンプルなものですが、ちょっとしたゲームブック感覚で遊べ、ラストの展開にもひとひねりあってかなり楽しめました。「面白い!」と思った方は、自分でも作ってみてはいかがですか?

こちらがスタート画面。短縮URLをクリックすると次に進みます

王様「勇者よ冒険に旅立て!」さあ、どうする?

ぎゃーっ、いきなりドラゴンに遭遇! 勝てるのか!?

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