ついにミコッテ解禁!! 「FF XIV」は新たなるステップへ――βテスト体験リポート(1/4 ページ)
発売日が9月30日に決定し、にわかに活気づいている「FF XIV」。かねてより開催されていたαテストが終了し、次の段階であるβテストがスタートした。αテストからどう変わったかをリポートしていく。
さまざまな機能が実装されたβテスト
既報の通り、「ファイナルファンタジー XIV」の発売日が9月30日に決定した。また、4月より開催されていたαテストは終了し、7月10日より次の段階であるβテストがスタートした。βテストでは、ゲーム内容の大幅なブラッシュアップに加え、プレイ時間の拡大やテスターの拡大が行われており、より大規模なテストプレイへとステップアップしている。というわけで、αテストからどう変わったのか、そのプレイリポートをお伝えしていく。
その前にお約束の注意事項を。本記事はβテスト(7月14日現在)の内容を元にした内容であり、今後のβテストおよび製品版では変更される場合がある。また掲載している写真は実際にβテストで撮影したものに加えて、スクウェア・エニックスより提供された素材も含まれおり、写真ごとに撮影した解像度が異なることも留意していただきたい。
まずは、ゲームプレイ前の設定から。βテストからゲームパッド以外のコンフィグ設定が実装され、さまざまな要素をカスタマイズできるようになった。解像度は1280×720〜1920×1280の複数から設定できる。
さらに、マルチサンプリング、描画バッファサイズ、シャドウマップ品質の設定も行えるようになった。マルチサンプリングはアンチエイリアスという処理の一種で、画像がなめらかになる効果がある。大ざっぱに説明すると、キャラクターの輪郭はそのままだとギザギザに見えるが、アンチエイリアスを利用すれば中間色を利用してうまい具合に処理してくれるので、よりなめらかに見える。描画バッファサイズは実際にレンダリングするサイズを指定でき、大きければよりなめらかな画像になる。シャドウマップ品質は影の処理で、こちらは品質を指定して設定する仕組みだ。
また、被写界深度およびアンビエントオクリュージョンも実装された。大ざっぱに言えば、被写界深度はピントが合っていない場所がぼやけて見える処理。アンビエントオクリュージョンは聞き慣れない単語だったため調べてみたが、どうやら陰影に関連した処理……のようだ。これらはオンかオフかを選択する。先に述べた項目も含めて、いずれもゲーム画面をよりキレイにする効果があるが、そのぶん処理が増えて動作が重くなるデメリットもある。このため、自分がプレイするPCスペックにあわせて、快適さが損なわれない程度に効果を増やしていくのがPCゲームのセオリーといえる。
ちなみに本記事執筆に使用している筆者のPCスペックは、OS:Windows XP(SP3)、CPU:Core 2 Duo E8500、メインメモリ:2GB、ビデオカード:Radeon HD 4850というもの。2〜3年前のミドルレンジといったスペックで、オフィシャルベンチマークのスコアは2300ほど。やや重いがまあ遊べる、といった感じだろうか。
このPCで、解像度:1280×720、マルチサンプリング:4サンプル、アンビエントオクリュージョン・被写界深度:ともにオン、それ以外はデフォルトという設定でプレイしている。実際、どれくらいスムースに動くかもお伝えしたかったが、じつは現状では一部のRadeonシリーズでは処理が重くなる不具合が発生しているため(実際、町中では相当重かった)、プレイ感についてはまた後日に。
全民族が選べるようになったキャラクターメイク
前置きが長くなったが、ここからゲーム内容について語っていこう。まずは、大きく変わったキャラクターメイキングをチェックしたい。αテストでは画面が簡易なもので、さらに選べる民族も限られていたが、βテストではすべての民族が選べるようになった。また各カテゴリを選択しやすいよう改良されており、プレイアビリティも向上している。
では詳しく見ていこう。まず選ぶのは、キャラクターの民族。ヒューラン、エレゼン、ララフェル、ミコッテ、ルガディンの5つから選択する。続いて、2種類ある部族のどちらかを選ぶ。つまり、「XIV」のキャラクターメイクは10種類のタイプから1つを選択するスタイルとなる。ミコッテとルガディン以外は、さらに男女を選択できるため、実際のバリエーションはさらに膨大だ。注目したいのは、やはりαでは実装されていなかったミコッテやエレゼン(男性)を選べることだろう。
部族を決定したら、続いて“容姿タイプ”をいくつかの中から決定する。これはいわばテンプレートといえるもので、まず好みの外見をここで大まかに決定してから、細部を自分好みにカスタマイズしていく、という流れだ。ちなみにこの画面で、キャラクターを操作することが可能。移動、走りモーションなどを確認しながらキャラクターメイクできるのだ。
容姿タイプを選んだら、今度はサイズや声、肌の色、髪、顔、特徴といった細部をカスタマイズする。これらのカスタマイズは、すべて複数ある項目から選択するタイプ。スライドバーを動かして……というアナログ方式ではないため、ある程度自由度は下がってしまうが、そのかわりどう作っても見栄えのよいキャラクターが作れる、というワケだ。なお、髪、顔、特徴は、選択するとさらに詳細メニューへと移行する。
髪は髪型や髪の色に加え、メッシュの色も変更できる。ちなみに色は、メニューを選ぶとカラーパレットが表示され、その中から好みの色を選択するスタイルだ。αでは色見本が表示されず、一度選択してモデルで確かめるまで実際の色が分からなかったのだが、このあたりは非常にプレイしやすく進化していた。
顔は、眉毛の形、目の形、輪郭、瞳の色など選択できる項目が非常に多い。まずは、基本となる“顔タイプ”を選択して、そこから細部を調整していく、という感じだ。
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