確かに“進化”は目の前に広がっていた――「Animelo Summer Live 2010 -evolution-」1日目最速リポート!アニメロ2010

今年で6回目を迎える国内最大級のアニメソングフェス「Animelo Summer Live(通称・アニサマ)2010 -evolution-」の初日の様子をお伝えしよう。

» 2010年08月30日 16時28分 公開
[OH編集部,ITmedia]
OH News
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 今年もあのイベントがやってきた――。

 現在、邦楽シーンの台風の目とも言えるアニメソング・アーティストが一堂に会し、アニメソングを歌いまくる国内最大級のアニメソングフェス「Animelo Summer Live(通称・アニサマ)2010 -evolution-」の第1日目が8月28日、さいたまスーパーアリーナにて開催された。


 例年になく酷暑の続く2010年の夏だが、この日ももちろん一点の曇りもない空から日の光がカンカンと降り注ぐ。しかし、そんな熱気よりももっと熱いアニソン魂を胸に秘めたアニソン戦士たちは、午前からさいたまスーパーアリーナに続々と集結し、年に一度の祭典の始まりを心待ちにしていた。

 開場時間前から、スーパーアリーナ前のけやき広場から入場ゲートまで大勢の観客が列をなし、入場を今や遅しと待ち構える。そして午後4時。ついにその瞬間が訪れた。「Animelo Summer Live 2010 -evolution-」の幕開けである。サブタイトルにある「evolution(進化)」とは、何を意味するのであろうか。どのような進化を我々に見せてくれるのだろうか。

6回目のアニサマ、ついにスタート!

 照明が落ちたステージ上にマスクをつけたパフォーマーたちが姿を現し、怪しげにうごめき始める。それは命が生まれる瞬間の胎動のよう。最初は静かに、やがてダイナミックな動きになっていくパフォーマーたち。生命が進化の頂点を極めた時、突如ステージに炎がともり爆音がとどろく。さあ、祭りの始まりだ。

 先発をつとめたのは、JAM Project&栗林みな実。「レスキューファイアー」で、いきなりさいたまスーパーアリーナに火を灯した。続くfripSideのステージでは、なぜかマギー司郎をはじめとする一門の芸人が登場。彼らとのコラボで「とある科学の超電磁砲」のOPナンバー「only my railgun」「LEVEL5-judgelight-」を披露した。

 ダンサーとともにド派手なステージを見せてくれたのはangelaだ。シンガロング感満点の最新シングル「蒼い春」を学生服ダンサーとともに熱唱。広大なホール内に「ハイ! ハイ! ハイ!」「パッパッシュワ」の合いの手が響きわたった。

「やっと帰ってこれた!」

 高橋直純が2年ぶりにアニサマに帰ってきた。ニューアルバム「infinity」収録曲「遠くまで〜infinity〜」、「クローバー」を引っ提げて爽やかな歌声を会場に響かせる。昨年はシークレットゲスト・FictionJunction YUUKAとして参加した南里侑香は、念願の再登場を達成。人気ゲーム「.hack」シリーズ最新作のOVA「.hack//Quantum」主題歌「雫-shizuku-」を初披露し、観客を沸かせた。

 真っ赤なドレスも麗しいELISAが歓声に包まれて登場。今年ヒットを記録し、さらに彼女の人気を一段上のステージに押し上げた「Real Force」(「とある科学の超電磁砲」ED)を披露。ウルトラオレンジのサイリュームの輝きに包まれながら、その美声を披露する。

 今年は「戦国BASARA」シリーズとのコラボレーションで注目を浴びる石川智明。歌った2曲ももちろん「逆行」、「涙腺」という「BASARA」関連曲。静と動が共存する石川サウンドと和の世界観の融合を聴かせた。

 ゲーム、アニメと人気爆発中の空想科学シリーズ「CHAOS;HEAD」、「STEINS;GATE」。その主題歌を担当するいとうかなこは、「スカイクラッドの観測者」をゲームのOPムービーとともに熱唱。作曲担当の志倉千代丸もギターを携えてステージに登場した。

ファン感涙のコラボが実現! 

 ここからはニコニコ動画ゾーン。スタイリッシュな映像とともに大ブレイクした「Bad Apple!!」をnomico+Masayoshi Minoshimaが、supercellのryoが書き下ろしたアニメ「ブラック★ロックシューター」のエンディングテーマ「ブラック★ロックシューター」をTHE GOMBANDが熱唱した。

 続くステージでは「Angel Beats!」ファン感涙のナンバーが連続。LiaはOPテーマ「My Soul,Your Beats!」、Girls Dead Monsterは「Alchemy」、「Crow Song」を。そして「Brave Song」では両者のコラボが実現した。

 そして怒涛の後半戦がスタートする。米倉千尋は古参ファンにはたまらない「WILL」(「仙界伝 封神演義」OP)を歌唱。さらに「ゆずれない願い」で田村直美とのデュエットを実現。時代を超えて愛される、というアニメソングを象徴するステージを作り上げた。

 続く栗林みな実は最新ナンバー「冥夜花伝廊」を、サポートギタリスト飯塚昌明(GRANRODEOのe-zuka)のギターで歌いあげる。複雑なフレーズも堂々と歌いこなし、彼女のシンガーとしてのポテンシャルをいかんなく発揮した。

 爆発的人気で結成1年でアニサマ参加を達成したのが、声優アイドルユニットのスフィアだ。リゾート・テイスト漂う「Now loading…SKY!!」で、キュートにホールを盛り上げた。

ロック魂で燃え尽きろ!

 イングヴェイばりの泣きのギターで、e-zukaが瞬く間にさいたまスーパーアリーナをロックフェス会場に塗り替えていく。そしてKISHOWの咆哮で、GRANRODEOのステージが始まる。今秋スタートのアニメ「咎狗の血」主題歌となる新曲「ROSEHIP-BULLET」を初披露。猛烈な勢いで刻まれるギターリフとハイトーンヴォイスが、さいたま新都心の夜を切り刻む。

 そして最後のステージを飾ったのは、アニソン界のリヴィング・レジェンドことJAM Projectだ。最新アルバムのタイトル・ナンバー「MAXMIZER」のブラストビートがホールを揺らし、定番ナンバー「SKILL」では体力の続く限り「motto! motto!」コールがリピート。アニソン戦士たちは、すべての力を出し切るのだった。

 ……かと思った瞬間――「もっともっと!」

 客席から「SKILL」のフレーズを使ったアンコールが始まった。やがて客席全体を「もっともっと!」コールが包んだ瞬間、全出演者がステージに再登場。

 昨年のアニサマのテーマソング「RE:BRIDGE〜Return to oneserlf〜」、今年のテーマソング「evolution 〜for beloved one〜」で大団円を迎えた。5時間25分の長時間に及ぶ「Animelo Summer Live 2010 -evolution-」第1日目は、これにて終演。その盛り上がりは確実に昨年に決して劣らない。もしかすると昨年以上のものだったかもしれない。アニソンシーンの確かな進歩を感じさせる充実のフェスとなった。


※文中敬称略
曲順曲名アーティスト
1レスキューファイアーJAM Project×栗林みな実
2only my railgunfripSide
3LEVEL5-judgelight-fripSide
4オルタナティヴangela
5Separationangela
6蒼い春angela
7遠くまで〜infinity〜高橋直純
8クローバー高橋直純
9月導-Tsukishirube-南里侑香
10雫-Shizuku-南里侑香
11Dear My Friend-まだ見ぬ未来へ-ELISA
12Real ForceELISA
13逆光石川智晶
14涙腺石川智晶
15Find the blueいとうかなこ+志倉千代丸
16スカイクラッドの観測者いとうかなこ+志倉千代丸
17Bad Apple!!nomico(のみこ) + Masayoshi Minoshima
18BraveheartTHE GOMBAND
19ブラック★ロックシューターTHE GOMBAND
20鳥の詩Lia
21My Soul,Your Beats!Lia
22Alchemy【marina】Girls Dead Monster(LiSA,marina)
23Crow Song【Lisa】Girls Dead Monster(LiSA,marina)
24Brave SongLia×Girls Dead Monster(LiSA,marina)
25Butterfly Kiss米倉千尋
26WILL米倉千尋
27ゆずれない願い米倉千尋×田村直美
28Crystal Energy栗林みな実
29冥夜花伝廊栗林みな実
30あんりある パラダイス栗林みな実
31Now loading…SKY!!スフィア
32Super Noisy Novaスフィア
33Future Streamスフィア
34欲望∞GRANRODEO
35ROSEHIP‐BULLETGRANRODEO
36Once&FoeverGRANRODEO
37MAXIMIZERJAM Project
38TRANSFORMERS EVO.JAM Project
39HEROJAM Project
40GONG〜SKILLJAM Project
〜アンコール〜
EN1RE:BRIDGE〜Return to oneself〜All Artist
EN2evolution 〜for beloved one〜All Artist

Copyright (C) n3o Co.,Ltd All rights reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」