過酷な戦場での人間ドラマをPSPで――「戦場のヴァルキュリア3」発表会TGS2010【セガブース】

9月16日、セガブース特設ステージで行われたのが「戦場のヴァルキュリア3」の発表会。ここでは本作のプロデューサー本山氏とディレクター小澤氏が登壇し、作品について思いを語った。

» 2010年09月17日 12時04分 公開
[ITmedia]
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シリーズ3作目は名もなき軍隊“ネームレス”の物語


 セガブース特設ステージでの「戦場のヴァルキュリア3」発表会にて登壇したのは、プロデューサーの本山真二氏とディレクターの小澤武氏。まずは本作のプロモーションムービーが公開された。

プロデューサー・本山真二氏
ディレクター・小澤武氏

ドラマチックなムービーが上映された。このムービーは公式サイトでも閲覧できる

 ムービー終了後は、最初に本山氏が語ってくれた。「『戦場のヴァルキュリア』シリーズには、他のタイトルにはない過酷な戦場での人間ドラマがある。今回はさらに『3』ならではの新しいストーリーと進化した新しいシステムで新たなユーザーさんにプレイしていただきたい」と新規ユーザーへのアピールをする本山氏。「シリーズを通してプレイしているユーザーさんの期待も裏切らない」とも発言した。「今いろいろ調整しているところだが、手応えはバッチリ。戦場という過酷な状況で運命に抗う人間たちのドラマを強く描いていきたい」とのこと。本作に対する自信と熱意のほどがうかがえた。

 続いて小澤氏から、舞台設定、ストーリーなどについて。「西暦1935年、架空のヨーロッパ大陸を舞台にガリアという小国が戦争に巻き込まれてしまうストーリー。帝国に攻め込まれてしまうガリア。それに対してガリアは義勇軍を結成する。その中に名無しのネームレスと呼ばれる部隊があり、それが主人公たちの属する部隊なんです。このネームレスは常に過酷な状況に追いやられている部隊。そこから一刻も早く抜け出すために戦っている」とのことで、本作の世界観などについて言及してくれた。

あたたかみのある世界観、デザインは健在だ

主人公と2人のヒロイン。その声優も発表!

 引き続き小澤氏から、主人公とヒロインのキャラクターについて紹介があった。

クルト・アーヴィング

「前向きに行動していく主人公。真面目が度を越している。そういうキャラクターだからこそチームをまとめていける。『1』の主人公とも『2』の主人公とも違う主人公にしたかった」(小澤氏)


リエラ・マルセリス

「伝説上の民族であるヴァルキュリア人で、不思議な力を持っている。不思議な力が周りからは奇妙な目で見られ、忌み嫌われているが、本人は明るい女の子。物語の核になる存在。戦うヒロイン。強いだけでなく、ヴァルキュリア人という宿命を背負いつつ、等身大の女の人として描いている。今までは、物語の中で実はヴァルキュリア人だったというパターンだが、今回は最初から身を明かしている。ヴァルキュリア人といえば青い銀髪だったが、リエラは赤い髪。シリーズをやっている人は「何で?」って思うかもしれない」(小澤氏)


イムカ

「歴史的な問題から迫害されている民族の女。故郷の村をヴァルキュリア人に焼き尽くされ皆殺しにされたという過去があり、復讐に燃えている。全てを捨てていて、他人に対して心を開かないし、自分ひとりで生きていく。というキャラ。リエラも個性的な武器を持っているが、イムカも刃、マガジンがついていて状況に合わせて使い分けられる個性的な武器で戦う」(小澤氏)

 その後、映像を交えて、主人公と2人のヒロインのCVを務める声優の発表があった。クルト・アーヴィングは中村悠一さん、リエラ・マルセリスは遠藤綾さん、イムカは浅野真澄さん。いずれも本山氏、小澤氏、納得のキャスティングとのことだった。そしてなんと、18日には中村悠一さん、遠藤綾さん、浅野真澄さんの3名が、19日には遠藤綾さん、浅野真澄さんがセガブースに駆けつけてくれるということが判った。いったいどんなトークをしてくれるのだろうか。当日ご来場する人はぜひチェックしておいてほしい。

3名のアフレコ時の様子がスクリーンに映し出された。左から中村さん、遠藤さん、浅野さん

 声優発表の後には、本作の内容についてお二人から話を聞くことができた。シリーズ独特のシステム“BLiTZ”はよりドラマチックに、よりスペクタクルに進化した、とのこと。バトル中に起こるイベントシーンに注目してほしい、と本山氏。ヴァルキュリアをユニットにして戦うこともできるようになったのも変更点だ。マップの形状を変えたり、マップそのものも大きくしたり、ユニット数を増やしたりすることで、戦略の幅を広げた、と本山氏がシステム面の進化について語ってくれた。

進化したBLiTZは、いったいどんなものなのだろうか?

プレイに関わってくる豪華な予約特典だ

 最後にお二人からユーザーへの一言。「開発はかなり順調に進んでいます。どうぞご期待ください」と小澤氏。「ある意味集大成という意気込みで作ってます。体験版の配布もありますので、そちらをぜひプレイしてみてください。予約特典もあります。盛り沢山になってますので、よろしくお願いします」と本山氏。

 なお、予約特典については詳細もアナウンスされた。特別な章をプレイできる“0章・クルト初陣”、暗号が含まれた雑誌(?)“ガリアンジャーナル1935”、暗号解読で手に入る“先行入手キャラクター”の3つが予約特典とのこと。ファンならば予約したくなるキャンペーンだと言えるだろう。

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