チェス、将棋に続け! 今度は「クイズ」に挑戦するスーパーコンピュータが登場日々是遊戯

アメリカのクイズ番組「Jeopardy(ジョパディ)」で間もなく、人間のクイズ王とスーパーコンピュータによる対決が行われるらしい。

» 2011年01月19日 18時30分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

ディープ・ブルーの再来となるか

 人間とコンピュータ、もしもクイズで対決したら勝つのはどちらでしょうか。

 Wired.comによれば、アメリカのクイズ番組「Jeopardy(ジョパディ)」で、間もなくクイズ王とスーパーコンピュータの対決が行われるそうです。

 今回クイズ王に挑戦するのは、IBMの「ワトソン」というスーパーコンピュータ。「ワトソン」という名前はIBMの創設者トーマス・J・ワトソンの名前からとられており、25人のエンジニアが4年かかって開発したそう。書籍に換算すると約100万冊相当(2億ページ分)のデータを持ち、どんなデータにも3秒以内にアクセス可能と、その能力はまさにチート級。いや、普通にコンピュータ有利すぎませんかコレ。


 ――と思ったら、実は「ワトソン」のスゴさは、その知識量よりもむしろ自然言語の解析能力にあるのだとか。ジョパディでは基本的に問題は自然言語で出題され、しかも早押し形式。つまり「ワトソン」は、答えにアクセスする以前に、まず出題者がどんな質問をしているのかを“聞いて”判断しなければならないというハンデがあるわけです。なるほど、これならクイズ王側にも勝ち目はありそうですね。またよくある「ひっかけ問題」のようなものに、「ワトソン」がどこまで対応できるかも気になるところです。

 ちなみに先日行われたリハーサルでは、クイズ王2人と「ワトソン」の3人(?)で戦い、見事「ワトソン」が勝利を収めました。最終的なスコア(獲得賞金)は、「ワトソン」が4400ドル、クイズ王側はそれぞれ3400ドル、1200ドル。これを見ると必ずしもコンピュータ側の圧勝というわけでもなく、まだまだ本番でひっくり返る可能性は十分にありそう。

YouTubeに投稿されたリハーサルの様子。中央が「ワトソン」で、モニタに表示された球体はワトソンの思考状態を表したもの。答えに自信がある時は緑、自身がないときは黄色に光る仕組みとなっているのだそうです

 本番は来月、2月14日から16日にかけ放送される予定とのこと。もしもスーパーコンピュータが勝てば、同じくIBMが開発し、1997年にチェスのグランドチャンピオンを破った「ディープ・ブルー」以来の快挙となりそうです。

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