インタビュー
システムソフトウェア1.80でPS3は何が変わったのか――PS3システム開発担当 川西泉氏インタビュー (3/3)
ユーザーがカスタマイズできる環境づくりを目指したい
――では、今後実現しようと思っていることはどういったことがありますか。
川西 今後目指しているものとしては、もう少しユーザーがカスタマイズできるような環境を作っていきたいと思っています。PCの世界でもそうですが、自分のデスクトップだったり、オリジナルで自分だけの使いやすさを求められていると思いますので、もう少し自分の好きなようにアレンジできるものがあれば楽しくなるかな、と思っています。まだお話できないこともあるのですが(笑)
――それは具体的には、XMBの構造を変えるとか、XMB自体を置き換えるようなスキンのようなものを用意する、というようなことですか。
川西 XMBのアイコンはかなり普及していますし、誰でも直感的に扱えるようですので、そこはあまり崩したくはないと思っています。とはいえ今後はユーザーがある程度オリジナリティを出せる方向も模索したいと考えています。
――それを実現するために、ユーザー用にカスタマイズ用のツールを配布するというようなこともあり得ますか?
川西 そこまで行くとちょっとマニアックですので、将来もし行うならば誰でも簡単に扱える仕組みで提供したいと考えてます。
――感覚的には、PS3を立ち上げたらXMBが起動するのではなく、GDCで発表された「Home」が起動するというようなイメージですか? カスタマイズという点では「Home」は非常にやりやすい環境だと思いますが。
川西 電源投入時にXMBを起動するか「Home」を起動するかというのは、どちらかを選択するというレベルの話ですので、将来的には「Home」を起動するという可能性もあるでしょう。「Home」はコミュニティツールですので、コミュニティの世界が拡がれば、そちらがメインになるのが自然だとは思いますし、ただ、ゲームをプレイしたりBlu-rayを見るだけというのであれば、現在のようなユーザーインタフェースが良いと思いますので、このあたりはバランスを考えながら今後の可能性を検討します。
――ゲーム関連でのハードウェアとして、今後新たにサポートするようなものはありませんか。例えば、振動機能付きのSIXAXISとか。
川西 振動機能を付けるとセンサーに影響を及ぼす可能性はあります。センサー機能と振動機能を完全に切り離して選択利用するか、ある程度振動の影響を加味してセンサーの動作をフィルタリングして使うか、などあると思いますが、まだ検討は必要です。現状では対応の可否はお答えしかねます。
――最後に、川西さんが興味があって、今後PS3に取り入れたい、また進化させたいと考えているようなことがあれば教えてください。
川西 ネットワークにつながるという点に関しては、もっといろいろやれることはあると思っています。例えば、リモートプレイはさらに進化の可能性を秘めています。ネットワークというのは、どこからでもアクセスできてしかるべきだと思っていますので、そういった意味でPS3とPSPの関係があると考えています。PS3が家の中に置いておくものであれば、PSPは家の中はもちろん家の外でも使えてPS3にアクセスできるもの。そういう関係できちんと作っていきたいと思っています
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[聞き手:平澤寿康,ITmedia]
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