「SIREN: New Translation」発売記念――「SIREN SECLET MUSEUM」オープン(2/2 ページ)

» 2008年07月24日 17時13分 公開
[今藤弘一,ITmedia]
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 「SIREN: New Translation」は1作目の“羽生蛇村”という設定を引き継いで作られているが、これについて外山氏は「『SIREN2』の制作が終わったころに、プレイステーション 3の開発機材が出回ってきた。テストとして『SIREN2』の素材をPS3上で動かしてみたのだが、見慣れた素材でありながら、ライティングエンジンが一新され、正確な陰が落ちることなどで、同じ素材でも次元の違う怖さ、リアリティが表現できることを目の当たりにして、新しいゲームシステムやシナリオの模索よりも、自分たちがよく知っている素材について、どこまで魅力を引き出せるかにチャレンジしたかった。このため“新訳”という切り口を取った」。「『SIREN』シリーズはリアリティを重視しているので、リアルになればなるほど、怖さにつながっていくところがホラーゲームに向いている」(外山氏)。

 これまでのシリーズ同様、「SIREN: New Translation」についても長野へ2泊3日のツアーを敢行。観光用に残されている日本家屋の廃屋や、ダムのそこに埋まってしまう村などを取材したそうだ。「昼間はもちろんだが、ホラーゲームなので夜の取材は欠かせない。懐中電灯を1個もって出て行くわけだが、手元の懐中電灯の動きに連動して、木の陰などが“うわっ”と動くような、押しつぶされるような圧倒的な恐怖感を感じた。今回のエンジンで、そのときに味わったような感覚を再現できたし、『あのときのあの感じ』と言って、スタッフと共有した。ほんとに怖いですよ」(外山氏)。なお、会場には「SIREN: New Translation」の試遊台もあるのだが、「せっかくなので、真っ暗な中、大音響でプレイできるようにした」そうだ。

画像 廃屋
画像 こちらは都内で、病院として使われていた建物を取材。「突然ドアが開かなくなって手術室に2時間閉じこめられたスタッフがいまして。なので手術室のリアリティは群を抜いています(笑)」(外山氏)

画像画像 来場者には羽生蛇村の役場が作っているタウン誌「はにゅ〜だ」をプレゼント。中は観光案内のようになっているが、ゲーム中に入手できるアーカイブのヒントが書いてあるそうだ
画像 先着500名には「SIREN」シリーズのアートワークを基にしたポストカード6枚セットをプレゼント。外山氏のお勧めは、「SIREN」「SIREN2」の挿画を担当した藤田新策氏によるパッケージをポストカード化したもの
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